オプションの売りが有利な理由
左の本のリストにある「確率的発想法」でようやく理論的に理解できた。期待効用基準という概念を導入すると、純粋な期待値以外の価値を取引しているとして説明がつく。たとえるなら、生命保険は期待値だけを見ると加入者に不利(でなければ保険会社が成り立たない)が、その不利な分はリスク減少のコストであるということだ。心理的にはそういう嗜好性は理解していたが、数値化した例をみて納得した。
要するに、低い確率で勝利する賭けにおいては、期待値よりも低い価格で(オプションの買い手に不利な位置で)市場が均衡するということである。となると、競馬やパチンコは市場原理に任せた価格設定をしてもなお事業者が有利ということか。むう。
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