誤算について
とりあえず予定通りML向けにβ版をリリースすることができた。
2chのこことここを見て思うのは、自分にとって都合のいい事実しか見ない奴と、他人の財布が気になる奴がいかに多いかということだ。
まず、フリーソフトを名乗りつつ使用制限があるという指摘についてだが、Webに書いているとおり僕の言うフリーとは何か派生物を作るために既存のソースコードが利用でき、興味のある人はプロジェクトに参加できる自由のことであって、無料であることや「他人の成果にただ乗りする自由」のことだと勘違いしている人が多すぎると感じていたためあえてああいう行動に出たわけです。自分が有用だと思ったソフトウェアであれば何らかの貢献はするべきだと思うし(必ずしも金銭でなくてもよい)、有用でないと思えば使わなければいいだけのこと。
このことがソフトウェアの自由を侵害しましたか? あるいは貢献を求めることをしなくなるとその自由を促進することに繋がりますか? 反論がある人はここをはっきりさせてほしい。
しかし僕の誤算は、ソースコードをいじるスキルもなく、寄付金がたくさん集まっているだろうと錯覚した人にとっては営利目的でやっている(あるいは、フリーソフトという名を借りて商売をしている)ように思われかねないという点を見落としていたことである。そういう発言は 2ch以外で見ることはないが、存在することは確かだ。
そういう誤解が起きないようにするには、営利目的ではありえないことをより一層強調するしかないわけなので、次のバージョンからは次のようにすることにした。
- 起動時の貢献を求めるダイアログは出さない
- ソースコードは自由にダウンロードできるようにする
これなら文句は出ないだろう。要するに付け入る隙を与えてはならないというのが教訓だったわけだ。
次に財布の中身を気にする人についてだが、寄付なんてそれほど大した金額にはならんよ。嘘だと思うなら何かソフトウェアを書いて公開してみな。
それでも気になる人のためにちょっと情報を公開するとだな、寄付による収入は僕の総所得のほんの1~2%ほどを占めるに過ぎんよ。さすがにGoogleへの広告費(年間10万円程度)は十分に出る金額だが、それだけで生活なんてとてもできませんて。もちろん雑所得として申告してるし、むしろ税金を逃れたくなるほど寄付金が集まればどんなにいいだろうと思いますよ。
じゃあなんで寄付を求めるのかというと、成果を認めてもらえるのは嬉しいからですよ。同じ5000円でも、心理的には寄付でもらったほうがはるかに嬉しい。
あと余談だけれども、相場が堅調な時期ほど寄付が多くなる相関性がはっきりとあるのは面白い。
さて青臭い話はこれくらいにしてケンミレの防御策のハッキングにでもとりかかるか。
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