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2005.06.04

ラスベガス旅行(2) 究極生物カーズへの道

 今回はカジノ編。
 当初はポーカーに期待していたのだが、実際行ってみると1テーブルに8~10人もついているため、退屈な時間が非常に長い。勝負になる手は10回に1回くらいなので、これでは1時間で1~2回しか緊張する局面がないことになる。これではダメだと思い、戦場はブラックジャックへ。

 プレイヤーのとるべき行動は確率的にはちゃんと1つに絞れていて、しかもプレイヤー側に不利になるわけだから、ゲーム性はそれほど高くない。イカサマ以外で勝つには確率を超えた直感とか、大金を積んでの一発勝負といった漫画的な行動しかないわけだ。長くダラダラとやっていると必ず負けるようにできている。数時間プレーすればそのあたりのメカニズムは嫌でも分かるわけだが、それでもなぜやりたくなるかといえば適度な緊張感を味わうためという凡庸な動機に行き着く。収益性を考えると株のほうが効率的だし、一攫千金を狙うならスロットのほうがよい。
 で、その「適度な緊張感」のために必要な金額はプレイヤーの経済力によってまちまちなので、テーブルごとに最低賭け金が定められていて、見た範囲では$10~$1000があった。自分はふつう$25、大きく張りたくなったときには$100という感じだったが、$1000というのはさすがに手が出ないな。1回の勝負に1分かからないわけだから、ちょっと運が悪ければ1時間で数万ドルは負ける計算になる。しかもそこには3人も客がついていた。

 一方スロットは、これまではそのゲーム性の低さを正直馬鹿にしていたのだが、キャラクターものはそれなりに面白いことと、MEGA BUCKSのロマンに触れて認識が改まった。
 キャラクターものはいろいろあるのだが、知っているのは映画を題材にしたものだけだった。時節柄かスターウォーズが人気で、他にエイリアン、MIB、ロッキーなど。ロッキーの画面はこんな具合。

 そしてMEGA BUCKSは、累々と積みあがったみんなの賭け金を1発当てるとごっそり、という漫画カイジのパチンコ方式で、見たときには1400万ドルまで積みあがっていた。そしてその数字はリアルタイムに増えていき、1日で数万ドルずつ位上昇しつづけるようである。
 これだけの金額になると、当たる確率はほぼ0とわかっていても手を出したくなってしまう。人生を劇的に変える賞金、庶民がスターになるチャンス、というのはロマンがある。
 一方スロットにもいろいろあって、当たると目の前の車がもらえるというものやら、1ベット$500というものまで。カイジの1玉4000円くらいで驚いている場合ではなくて、現実のほうがはるかに先を行っていた。

 そして強烈な印象を残したのが、2台の$100スロットの中央にイスを置き、うつろな目で両手でそれぞれの台を操作している太った男。なんというかね、金で手に入るものはすべて手に入れたが、金以外の価値から見放され、他にやることがなくなった悲哀を感じましたよ。これこそまさに死にたいと思っても死ねないので、考えるのをやめたカーズである。
 金はたしかに大事なもので、あればあるほどよいのだが道をちょっと踏み外すとこのようなカーズになる危険をはらんでいるというわけですね。どういう状態が幸福かというのは非常に難しい。

 結局終わってみればカジノでは$1500くらいの損失を出した(スロットをやっていなければトントンくらいだったはず)が、それぞれが自由な賭け金で遊べるのは日本のパチンコと違って良い所。あとは勝負をプレイヤー対プレイヤーにして、実力次第で期待値をプラスに持っていける種目があれば言うことはない。
 石原慎太郎が頑張ってカジノをつくってくれんかなあ...

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