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2005.07.31

テストファーストの前に

 いま手がけているGUI開発ツールはJUnitのテストケースをまじめに(少なくとも過去のプロジェクトよりは)書いている。まあ確かにテストを開始してグリーンのバーが にゅーっ と伸びるのは「正しく動くものを作ったんだなあ」という安心感があってよいのだが、ソフトウェア全体の規模が大きくなるにつれ必要な場合を網羅するようなテストがどんどん作りづらくなる。
 この調子でいくと、テスト作りは徐々に手抜きになり、バグが見つかったときにそれを再現するためのテストケースを書くだけに落ち着きそうな気配。もちろんそれでもテストツールが全く作らないよりはましなんだが、結局ソフトウェアのテストとは人の怠け心との戦いだな。
 XPの教えではテストファーストだが、それよりもpsychology firstを考えないとプログラミングは楽しくならん。

 あと、夕方に休憩がてら地元のあづまフェスティバルなるイベントに行き、偶然先日のMixiのオフ会で知り合った人とも会う。ちょい下品なトークショー(意外にもゲストに映画 IZO 主演の中山一也が来ていた)をビールを飲みつつ聞いてから帰宅。

2005.07.29

恥ずべき嫌韓流


 弟の勤務先の出版社が出していて、話題になっているらしいと教えてくれたので読んでみたがあまりのくだらなさに腰を抜かす。こんなのがAmazonで一位の売り上げになるという日本人の民度の低さにもあきれたので右の画像もアフィリエイトはなし。こんなの買わなくていいよ。

 なんといっても、現在の政治・経済上の情勢を踏まえての記述が皆無なのがありえないダメさ加減。より事実に近い主張をしたほうが正しい、マスコミは事実を偏りなく報道しているべき、という前提をおいているのがあまりに幼稚すぎる。
 この調子だと、例えばイラクに大量破壊兵器がなかったのだからアメリカは謝罪して撤退すべきだ、といった主張になるわけでしょ。しかし実際にそうやってアメリカを批判する国がないのは、そう主張することが自国の利益にならないからという単純な理由すらこの著者はわかっていないのだろう。日韓の間に対立感情があるのは事実だが、事実を知ると解決できる問題だとでもいうのかね?

 そういう利害関係の分析なく、「本当の歴史はこうなので知ってください」と主張することに意味があると思っているとするならば、それこそ歴史を知らない。

2005.07.27

最近の相場

 いよいよ今年の高値の11975、去年の高値12195の更新へ向けて正念場に突入か。これを大きく突破すれば長期的に上昇となり、目が離せなくなってきた。ちょっと前の調整が近そうという読みは捨て、現在はちょっと様子見中。なんとなく上にブレイクしていくような気はするが、あまり自信はない。
 一方、今日はうかつに1604を72.3万で空売り(しかも割と多量)してしまってに苦境に陥った。午後はほぼ一直線に持っていかれて脱出タイミングらしいものはなかった。今年上げた相場での利益が1000万に近づいてきたので、それを意識したとたんにこれか。昔から、何かの数値目標を意識すると不思議とロクなことが起こらないんだよな。
 8月SQまでには何とか到達したいものだが...

2005.07.26

ウォール街のランダム・ウォーカー



 古典的名著とされていたのは知っていたがなんとなくバカにしていままで読んでこなかったこの本を読了。
 長々とかけて、インデックスファンドと分散投資が優れていることを説明している。挙げている例やデータは面白いものが多く、議論自体も説得力があるのでそれだけでも一読の価値はあると思うが、この著者の欠点は「人間には欲がある」という点を過小評価していることだな。
 つまらないインデックスファンドではなく、ダイナミックな動きを予想し、賭けて、勝つ。
 これこそが相場の魅力の源泉であり、流動性の提供云々という話の前に純粋に人をひきつけていることを忘れてはならん。これは相場に限ったことではなく、ビジネスでもスポーツでも、「自分は平均以上の結果が出せる」と盲目的に信じるから面白いのではないのか。
 あと、客観的事実としても、株式市場の誕生からこれまでは短期の波乱はあっても確かに経済は全体的には成長していたわけだが、例えば日本はもうすぐ人口が減り始め、GDPもマイナス成長で当たり前というかつてない情勢に突入する。こうなると過去の経験則も通用しなくなるので、インデックスファンドの神話も終わるときがくるであろう。

2005.07.25

白い巨人について

 昨日も新宿でわりと痛飲。まあいい話ができたと思います。しかし朝がちとつらかった。相場は容赦なく9時に開くので無理して起きたが、夕方にはもう集中力が切れた。なので早めに仕事を切り上げて今日は読書三昧とした。
 で、ついさっきまでヴェルディ対マドリーの後半を飯を食いつつTVで見ていたが、かつてないダメっぷり。J1でケツから2位・最多失点のチームにいいようにあしらわれているというのは凄い。特にラウルの動きのなさは我が目を疑う。この調子だと今季は楽しいことになりそうだ。WOWOWは解約続出か?

【最近の戦績】
東京V 1-7 G大阪
東京V 0-7 浦和
東京V 0-0 FC東京
東京V 3-3 神戸
東京V 0-6 磐田
東京V 0-3 広島
東京V 3-0 レアルマドリード

さすがにこれは...

2005.07.23

校正を終えてのぐち

 昨日知人と新宿で遅くまで飲んでいて、若干二日酔いながら来月掲載の原稿を校正。
 あいかわらず編集が派手に書き換えている。削除されたところはたくさんあるし、意味は同じでも文章はイチから書き起こされた節もあるし、もともとなかった内容も数多く入っているし、しかも追加された内容には嘘が含まれていたり日本語としておかしかったりするのでまったく油断ならない。この勢いだとこちらは見出しだけ考えておけば本文は編集が作ってくれそうな雰囲気である。
 そういうのを一つ一つ見つけて修正しているのだが、これっていつの間にか執筆者と編集者の立場が逆転してませんかね? 執筆者としてクレジットされる人が、自分の書いていない文章の手直しをするというのは矛盾を感じる。まあ編集部によって原稿の質が均一化されるというメリットはわからなくもないが、もうちょっと何とかならんのか。

2005.07.21

悔やまれる

 今日は早めに仕事にとりかかりたかったので1戦のみと決めてデイトレーディング開始。9:20ごろ、6766宮越に狙いをつけたのはよかった。136円で買ったのも良かった。が、スルっと上がったので「これで速やかに利益確定すれば気分よく作業にかかれる」と早々と撤収したのである。
 その後は怒涛の上昇でストップ高張り付き。ホールドしてれば150万くらい勝っていた計算だし、もし信用口座で全力買いしていれば一日で800万の利益だったところ。さすがにここまでの動きというのは想定の範囲外ではあるが、もう少し心臓が強ければ100万はいけたはずだよなあ。きわめて悔やまれる。こんなチャンスは滅多にないというのに。こんなことでは東証のハイローラーにはなれっこない。

 しかもその悔しさのあまり錯乱してオプションのポジションもいろいろいじってしまった。損をしたわけではないのにこれほど沈欝な気持ちになったことはない。

 が、これを見て笑ったらちょっと立ち直った。某所よりの引用。

貴乃花とダースベイダーの共通点
・父親が誰だか分からない。
・母親が奴隷だった。
・子供の頃は無邪気だった。
・アヤシいおっさんが何かを助言。
・善かれと思ってやっている。
・兄(的存在)との確執。
・嫁が年上。
・家政婦(C-3PO)がおしゃべり。
・母親と嫁がらみでダークサイドへ。
・ある時期から急にマイクを通して話し出すようになった。
・かつての肉体はもう無い。

 と、これを書いて一息ついたらなんと人民元切り上げ!! すげえ円高に、というかドル大暴落なんですけど。明日の動きも面白そうだ。

2005.07.20

ドッツを入手


 最近話題沸騰中のドッツを入手。ドット絵全盛期のゲーマーにはたまらんアイテムだろう。
 とりあえず、右の写真にあるようなプーカ(ディグダグ)とオパオパ(ファンタジーゾーン)を童心にかえって作ってみた。オパオパについてはMixiのコミュ(このリンクはMixi内です)にアップされていた画像を参考に。みんな気合入っています。そのうちデータ集が出版されたりしかねない雰囲気だ。

 あとは、たとえばこのR-TYPEの戦艦といった超大作に挑む豪傑が現れることを期待。

 しかしこうしてみると、改めてナムコや任天堂が偉大だったことがわかる。この16 * 16ドットで、ほぼ原色しか使っていないキャラクターに対して、昔どれだけ想像力を膨らませていたか。最近のゲームにはこういう愛着がねえなあ、と思うのは単に歳のせいでしょうかね。

 アフィリエイトですみませんが購入リンクも貼っておきます。

2005.07.19

最近の相場

 妙に強い。とりあえずNY市場はロンドンでのテロのあと完全に新しいステージに突入しているが、日経がこれと同じ状況に入るためには12000以上でしばらく安定する必要がある。だがこれがチャートを見るとどうしても達成できそうな気がしない。
 ここ数年の相場を分析すると、目先の底をつけたあと2ヶ月程度で一旦崩れることが多いというのが理由の一つ、また12000をはっきり超えていたのは9.11前までさかのぼるわけだし、相当強力な根拠がないと難しいだろう。
 というわけでそろそろ下落を指向したポジションを構築している。もし上に突き抜けていったらご愁傷様だが、確率的には分がいい戦略だと思う。

 ところで、なんとなく見つけた、財務省サイト内の財務計画シミュレーションが面白い。プライマリーバランスを確保するにはどれくらいのことをしなければならないか、というのを啓蒙する内容だが、「もうまともな方法じゃ無理なんだYO」と財務省が自虐的になっているというのは勘ぐりすぎか。地方交付税が単に出費の一項目でしかないというのも財務省的だな。これを減らせば地方税が増えるわけで、国民負担としては一緒という観点は欠落しているようだ。

 さらに、関連した子供向けのゲームもシュール。
 魚釣りゲームでは、魚に「法人税」「消費税」などと書いてある。財務省にとっては税金徴収は魚釣りみたいなもんですかそうですか。
 しかしどっちの内容も外国人には恥ずかしすぎて見せらんないな...

2005.07.18

アマゾン・ドットコムの光と影



 アルバイトとして発送センターに潜入し、ルポを書くという切り口は面白そうだったので読んでみたが肝心なことはほとんど触れられていなかった。大勢の使い捨てバイトを酷使して持っている職場というのは別にここに限らず最近は珍しくないわけで(それでも同僚の食生活を描写するところはさすがに同情を禁じえないほど悲惨)、なぜ他のネット書店を凌駕することはできたのか、ブックオフとの怪しい取引は何なのか、といったことをほったらかしにして本にしてしまうのはいただけない。
 僕は本家Amazon.comが海外発送を始めた頃からしばしば利用していたし、Amazon.co.jpのオープンとともに日常的に買う本のほとんどがAmazonになった。たぶん年に20~30万円ぐらい何か買っているはずである。しかもこのblogでやっているようにアフィリエイトで小遣い稼ぎもしているし、最近はamazletみたいなものもあるし、AmazonはGoogleと並んで最も「1984年」のビッグ・ブラザーに近い存在になった。

2005.07.17

サイクリング

 夕方、急に汗がかきたくなったのでふと思い立ち、自宅の高円寺から自転車で代々木公園まで行って一周して帰ってきた。全部で1時間ちょっと。普段から新宿まで出るときは自転車のことが多かったが、単に走る目的で出かけたのは久々である。
 最近スポーツクラブのプールに行くかどうか考えていて、着替えるのが面倒だとか混んでたらイヤだという理由で躊躇していたのだが、なんとなく当面はサイクリングで十分という感触。走っている間は汗もそれほど気にならない。あとは路駐してる車さえなければもっと車道に出ていけるんだが...
 次はホリエモンを真似て皇居一周もしてみようか。

2005.07.15

ギャンブルに人生を賭けた男たち



 ギャンブルに人生をかけた男たち
 先日このblogのコメントで知人より推薦を受けたので読んでみた。
 内容はギャンブルとカジノのまつわる短い独立した話が集まっているのだが、やっぱりこの世界はロマンがありますね。全編を読んで思うことは、相場の世界もその心意気とダイナミズムはまったく同じであって、読み終わったときは無性にデイトレードで大張りがしたくなった。
 本格的かつ合法的なカジノとして日本最大のものは東証なのは明らかだからな。おいらも引退したらきっと東証のハイローラーになるだろう。
 あとこのタイトルにもあるように、この世界に興味を示すのはほとんどが男というのも考えてみれば不思議な話。ハイリスク・ハイリターン嗜好が生物的に備わっているんだろう。

 また、訳者の真崎義博という人はよくみたら最近読んだカジノものだけでなく、以前読んだヘッジファンドの小説「東京ゴールドラッシュ」の訳者でもあった。やはりカジノと金融マーケットは隣あっているのだ。

2005.07.14

エピソードIII観た

 僕はエピソードIVで最も印象深く、かつ重要だと思うシーンはルークが夕陽に向かって立ち、故郷を離れる決心をするところだとこれまでずっと思ってきた。
 そうしたらですよ、エピソードIIIのラストシーンはまったくこれと同じ構図、同じBGMですよ。これが最も重要なところというのはルーカスも同じ考えだったかということが嬉しく、大いに満足したエンディングでありましたよ。上映の途中では、「スターウォーズの予備知識がまったくない人なら、IからVIへの順番で観ていくのもアリだな」などということを考えていたが、このラストシーンでその考えは吹き飛んだ。やはりこのシリーズは IV V VI I II III の順番で観るべきである。

 なおおそろしい誤訳があったのでこれは指摘せねばなるまい。
 first galactic empireがなぜ第一銀河帝国になるんだ...。どう読んでも「最初の」じゃないのか。戸田奈津子らしいといえばらしいが、誰かチェックする人は周りにおらなんだのか。DVDを出すときには直しておくように。

2005.07.12

ハッカーと画家



 またひとつ名著に出会った。
 この著者はLispハッカーで、Lispで構築したショッピングサイト作成ツールの会社を作り、いまはそれはYahooに買われたのでこの人はリッチになった。で、その高みからいろいろと偉そうなことを述べているわけだが、実際偉いのだからそれはまったく気にならない。
 人種が僕と近いためだろうが、ソフトウェア書きとして日ごろ気になっていることについて鋭い言及がある。数学者への漠然としたコンプレックス、プログラム言語がどれだけ創造性を刺激するか、ベンチャー企業の社会的意義、など。特に前半には鋭い論説が多く、しばらく時間をおいてからもう一度読み直しておきたい。
 たとえば、オブジェクト指向のいわゆるデザインパターンの批判についてはこんな具合。

もしそのように繰り返し現れるソフトウェアの構造があるのなら、それは抽象化が不十分であることの証拠であり、適切なライブラリでその機能を提供すれば除去できるだけのことだろう(要約)

 確かに一理ある。
 なお、「人種が近い」のは確かだが、宗教は異なる。自分は静的型付言語の信奉者なのでLispやPythonに肩入れするのには同意できないが、多くの部分で彼の考え方には感銘を受けるし、将来これくらいのことを正々堂々と言えるような立場を目指したい。
 金を稼ぐ以外の目的で一度でもソフトウェアを書いたことのある/これから書こうと思っているすべての人にお勧めできる本だ。

2005.07.11

水冷PCにリニューアル

 前にPCの騒音が我慢ならんので買出しに出たらデュアルモニタになった、というのを書いたが、モニタを増やしても騒音は当然変わらないのでとうとう水冷PCを買った。
 購入したのはNECのタワー型のやつ。前はメーカー品のPCは機器の増設が何かと不自由だったので敬遠していたが今はほとんどUSBなので問題なし。実際、ショップブランドの水冷型より安上がりであった。Pentium4 3.2GHz, RAM1G, HDD250Gで18万くらい。
 騒音問題は確かに見事に解決された。たしかにこれまでのPCとは次元が違う。ファンはもはやケースについている1個だけで、その音もHDDのモーター音より静かである。騒音が気になる人には強くお勧めできる。あとは埃が溜まらないように気をつければこの環境を維持できそうだ。

 ところが、使い始めた翌日に、突然HDDからカン高い異音がするようになった。動作自体は問題ないのだが、高音であるがゆえにとても気になる。NECのサポートにクレームをつければ交換してくれそうな気もしたが、また梱包するのも面倒(段ボールはもう捨ててしまった)なのでHDDをもう一台買って環境をそっちに移行するハメになった。

 しかしPCを入れ替えると、必要なソフトのセットアップを含めると半日仕事になるというのは何とかならんのかね。

2005.07.10

雑多ネタ

 今日は小ネタをいくつか。
●トロイの木馬入りシェアウェア
 ここでの議論より。まあ自分も経験あるが、他人の労力を掠め取ることしか考えない悪質なユーザというのは確かに存在する。それに腹を立てる気持ちは分かるが、ここまでの行為をしてしまうと将来作るソフトウェアにまで悪影響が及んでしまうということをこの作者は考えなかったのだろうか?

●キムチ納豆
 最近某所で知って凝っている。単にキムチと納豆とゴマ油を混ぜるだけなのだが簡単に作れて旨い。ビールとの相性はすばらしいし、白米に乗せてもOK。

●噴いた画像
 で、そのキムチ納豆をつまみにビールを飲んでいたときにザイーガ経由でたどり着いたここここここのコスプレ画像が凄すぎる。ビール噴いた。

2005.07.09

追われ者



 ちょっと昔話題になったクレイフィッシュを光通信が乗っ取った話の顛末記。
 自分ももし会社を起こすとこういう世界に片足を突っ込むことになるのかもと思うとあまり他人事には思えない。できれば関わりたくないが、一度始まってしまえばもう撤退は不可能だからな。株式を押さえることと人の信頼関係を築くことがどれだけ大事かということだよなあ。
 文章は割とまとまっていて読みやすい。読後に調べたらこの松島氏がいま手がけている会社には僕の恩人が出資しているらしいことがわかったのでそのうち会う機会を作ってもらうかも。

2005.07.08

助かった...

 まさかNYがプラスで引けるとは思わなかった。アメ公どもナイスファイト。
 P115のショートも見事生還、肝を冷やしたが何とか平穏にSQを迎えることができた。もう今日は2時の機械受注発表まで大きくは動かないはず。それにしても緊張した晩だった。
 考えてみれば、同じ規模のテロであっても、これがロンドンでなくて東京の朝8時に起きていたとしたらSQで間違いなく玉砕していたわけで、本当に恐ろしい。

2005.07.07

臨戦態勢

 最近すっかり忘れていたがここできたか。しかもSQ前日とは!
 白状すると、7P115は売っています。7枚。他に8月のプットを売っている分とあわせて、明日の寄り付きが11300付近という想定で損失は250万程度の見込み。まあこれは数年に一度の頻度の事件なのでこれくらいはしゃあない。
 また、こういう事態に備えた保険として9P100を15枚買ってあるのでこれが損失のうちある程度の割合をカバーしてくれるだろう。が、いくらぐらいの値がつくかは不明だ。
 9.11のときはオプション取引はやっていなかったので、本格的なテロ対応としては今回が初の試練。明日は忙しくなりそうだ。

宇宙戦争

 素人目にはあのオチに憤慨するだろうが、まああれは原作どおりなので仕方あるまい。
 あるいは、1938年にオーソン・ウェルズのラジオ放送がパニックを起こした背景にはナチスが侵略戦争を起こしそうな不安感があった話を関連付けて、スピルバーグはテロリズムへの不安感を煽っていると考える人もいるだろう。(実際、家族を探す壁一面の張り紙が露骨に9.11の思い出させるシーンがある)
 しかしこれはそんなテーマ性とは無縁の、純粋に「怖いモノ」「人智を超えたモノ」を描いた単純な映画ですよ。これは褒め言葉で、ジョーズや未知との遭遇の頃の感覚がスピルバーグに帰ってきた。しかも当時と違ってCGがバリバリ使えるので、人が虐殺されたり大量の死体が川を流れたりといったシーンがたっぷり入っている。
 そういう大惨事でありながらコメディー基調なので(「大阪ではロボットを倒したそうだ。日本人にできたなら俺たちにもできる」というセリフなど)、雰囲気はスターシップ・トゥルーパーズだ。これが好きな人は楽しめるはず。
 またトム・クルーズを起用しておいて徹頭徹尾報われないボンクラ夫というのも素敵。自分では子供の面倒が見きれないので妻の実家に子供を届けにいく、というのがそもそもの動機だったことに注目。

2005.07.05

ラスベガスをぶっつぶせ



 先日の「カジノのイカサマ師たち」に続くカジノもの。
 テクニックとしては単純で、ブラックジャックのカードカウンティングで「2~6を-1, 10~Aを+1」とカウントし、大きくプラスに振れたときに大きく賭けるというもの。これだけの単純なカウンティングなら6デッキでも十分できる、というのがミソなわけだが、結局1冊まるまるかけてこのネタだけというのがちょっとつまらない。
 しかも、このカウンティングで優位性が大きくなるのはシャッフル寸前の数ゲームなわけだから、カジノ側は単に早めにシャッフルすればいいんじゃないの?
 
 なお、帯に「ケヴィン・スペイシー主演+プロデュースにて映画化し全米公開」とあって、そんなのあったっけと気になって調べだした。が、まるでヒントが見つからない。ムキになっていろいろ漁ってたどりついたのがこれのようだ。原題ともまるで違うが、昔のニュース(たとえばここ)にはケヴィン・スペイシーがプロデュースとある。きっとどこかで話がこじれたんだろう。

2005.07.04

デスノート7巻



 Lが死んだ後人気が落ちているという話だったが、さもありなん。
 これだけ性急に「次なる敵」が出てきて対決姿勢にもっていかれても感情移入の点でまるでついていけない。「あしたのジョー」で例えれば、力石が死んだあとピンピンして次の試合に備え始めるようなものだろう? そんなジョーは見たくないし、実際その後の目標となるカーロス・リベラを話の軸に据えるまでに他の試合やドサ回りのエピソードで単行本3冊くらい費やしたわけですよ。Lは力石クラスの重要キャラだったと思っていたのだが。
 いずれにせよ、これで「最後に夜神月が勝つとわかっている戦い」を傍観する漫画になってしまったのが残念。個人的な読みでは、月vsLの戦いを延々続け、終わるときは双方目的を果たせず相討ちというのを予想していたのだが...。同種の対決モノであっても、映画「インファナル・アフェア」のような渋さは望むべくもなかったか。

2005.07.03

さらばボボ

 この記事より。これほどセンターフォワードらしい選手もそうはいなかった。内容的には負けている試合でも、この男のおかげでどうにか勝ち点上は格好をつけることができた試合はたくさんあった。
 実に感慨深い。というか落涙寸前。できれば次はセリエAではないところで頑張って欲しい。
 だがもう数年するとすっかり落ちぶれて夜な夜な安酒をあおって過去の栄光を振り返り暴れるようなイメージがあるな。ウルフ金串のように。

2005.07.02

服部君 vs Google

 遅ればせながら、ここから始まる全10回の顛末記を読んだ。この人は昔、量だけは観ているが中学生レベルの感想しか書けない映画評論家だなあと思った記憶がある。
 結論からいうと、この人は自分を客観的に見れてないというだけだよな。一度でも感情的になったら修復不能、例外的な客は徹底的に冷たくあしらう、といったところはユーザサポートの基本であって、別にGoogleだけじゃなくてどこでもそんなもんだ。ましてや日本語でまともなやり取りができることを期待するのは虫が良すぎる。
 もちろん最後に出てきたGoogleの担当者の発言(下)はさすがにひどすぎるが、

>「アンタ、一体なにが望みなんだよ~」
>そしてさらに続けて、吐き捨てるようにこう言う。
>「オマエ、そんなにカネが欲しいのかよ!」

 それだけの発言を挑発するようなことを服部氏がしていたのは多分間違いない。そしてそれを本人が自覚していないことも間違いない。
 正直、それだけの内容を10回にもわたってネチネチ書き続けるというのはいわゆる「粘着系」という分類に入るだろう。規約上反論できないのは明らかなんだから。どれだけ騒ぎを大きくしても、その担当を切って謝罪のメールが出るのが関の山。だいたいアフィリエイト系のサービスは、「リンクを貼って放置すれば金が入ってくる」という常識的には胡散臭いものなんだから過剰な期待は禁物。
 AdSenseに十分競合する別サービスがあればもうちょっと話は違うが、現状ではGoogle一人勝ちだからな。ビッグ・ブラザー賞でもあげてやってくれ。

2005.07.01

ビジュアルプログラミングの見果てぬ夢

 今日はもろもろの情報収集などのためESECへ。元の同僚に偶然会ってちょっと雑談というシーンもあった。
 重点的に調べたのは、いわゆるモデリングをGUIで行ってソースコードを生成し、開発工数の削減をうたうツールであるが、予想以上に種類が多く機能も似たり寄ったりであった。良いところとしては、以前はそれぞれのツールがすべて独自にいろいろ提供していたものが、Eclipseのプラグインとして提供される傾向になってきたことである。
 こういった「お絵かき」で開発が完結するというのは聞こえはいいのだが、結局のところ「絵」にはCやJavaレベルの記述の柔軟性がないのが何とも致命的なのだよな。なんだかんだいってもCは登場から30年経ってもまだまだ現役なのがいい証拠。それでもなお、このようなツールで開発作業を置換できるとする製品が後を絶たないのか?

 特定目的に特定の言語というのなら成功例はあるのだ。データベースをいじるならSQLがよいし、ファイルのタイムスタンプによって何かを駆動するにはMakefileがよい。大事なのは、ツールが担当する範囲を適切に定め、その境界の外側とは従来の手法でスムーズに繋がるようにすることであって、全部を置き換えようとすることではない。個人的には、UMLがイマイチ普及しないのも同じ理由だと思う。
 
 一般に、技術的な正しさと市場が求めることとは一致しない場合はしばしばある。今僕が計画中のツールは、技術的には正しい自信が深まったが、他の何でもできる「ように見える」ツールと比較すると機能が小さいように見えるかもしれない。
 この計画については、その後にビジネスにするかどうかは関係なく作って公開することは決めているので、判断はそれからでもよいだろう。今の僕の最大のアドバンテージは、作った物が金にならなくても特に困ることはなく、価値あるものを作って世の中に受け入れてもらうことを優先できる立場なので、それは存分に生かしていかないと。

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