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2005.07.07

宇宙戦争

 素人目にはあのオチに憤慨するだろうが、まああれは原作どおりなので仕方あるまい。
 あるいは、1938年にオーソン・ウェルズのラジオ放送がパニックを起こした背景にはナチスが侵略戦争を起こしそうな不安感があった話を関連付けて、スピルバーグはテロリズムへの不安感を煽っていると考える人もいるだろう。(実際、家族を探す壁一面の張り紙が露骨に9.11の思い出させるシーンがある)
 しかしこれはそんなテーマ性とは無縁の、純粋に「怖いモノ」「人智を超えたモノ」を描いた単純な映画ですよ。これは褒め言葉で、ジョーズや未知との遭遇の頃の感覚がスピルバーグに帰ってきた。しかも当時と違ってCGがバリバリ使えるので、人が虐殺されたり大量の死体が川を流れたりといったシーンがたっぷり入っている。
 そういう大惨事でありながらコメディー基調なので(「大阪ではロボットを倒したそうだ。日本人にできたなら俺たちにもできる」というセリフなど)、雰囲気はスターシップ・トゥルーパーズだ。これが好きな人は楽しめるはず。
 またトム・クルーズを起用しておいて徹頭徹尾報われないボンクラ夫というのも素敵。自分では子供の面倒が見きれないので妻の実家に子供を届けにいく、というのがそもそもの動機だったことに注目。

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