宇宙戦争
素人目にはあのオチに憤慨するだろうが、まああれは原作どおりなので仕方あるまい。
あるいは、1938年にオーソン・ウェルズのラジオ放送がパニックを起こした背景にはナチスが侵略戦争を起こしそうな不安感があった話を関連付けて、スピルバーグはテロリズムへの不安感を煽っていると考える人もいるだろう。(実際、家族を探す壁一面の張り紙が露骨に9.11の思い出させるシーンがある)
しかしこれはそんなテーマ性とは無縁の、純粋に「怖いモノ」「人智を超えたモノ」を描いた単純な映画ですよ。これは褒め言葉で、ジョーズや未知との遭遇の頃の感覚がスピルバーグに帰ってきた。しかも当時と違ってCGがバリバリ使えるので、人が虐殺されたり大量の死体が川を流れたりといったシーンがたっぷり入っている。
そういう大惨事でありながらコメディー基調なので(「大阪ではロボットを倒したそうだ。日本人にできたなら俺たちにもできる」というセリフなど)、雰囲気はスターシップ・トゥルーパーズだ。これが好きな人は楽しめるはず。
またトム・クルーズを起用しておいて徹頭徹尾報われないボンクラ夫というのも素敵。自分では子供の面倒が見きれないので妻の実家に子供を届けにいく、というのがそもそもの動機だったことに注目。
« ラスベガスをぶっつぶせ | トップページ | 臨戦態勢 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- チームアメリカ(2005.08.06)
- 宇宙戦争(2005.07.07)
- コンスタンティン(2005.04.26)
- アビエイターとホリエモン(2005.04.01)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 宇宙戦争:
» ■〔映画鑑賞メモVol.2〕『宇宙戦争』(2005/スティーヴン・スピルバーグ) [太陽がくれた季節]
こんばんは~、
さて、7月最初のエントリーです、
いやぁ、今日は良く晴れてねぇ(^^)、ともかく暑くて蒸してしんどかったぁ~
さて今回は、初日(6/29)のレイトショーで鑑賞した『宇宙戦争』(2005/スティーヴン・スピルバーグ)の雑感などを残してみます。
震え上がるが侭(まま)に画面に目を奪われる映画体験
スピルバーグはH・G・ウェルズの原作『宇宙戦争』が孕んでいたであろう19世紀末的世界観に、現在の大惨事(テロ攻撃、人災、天災…)的なところに重なるイメージ、ヴィジュ... [続きを読む]
» 「宇宙戦争」劇場にて [xina-shinのぷちシネマレビュー?]
ファボーレ東宝で『宇宙戦争』を観てきました。
監督は「スティーブン・スピルバーグ」、出演は『ラスト・サムライ』の「トム・クルーズ」、『マイ・ボディガード』の「ダコタ・ファニング」、「ジャスティン・チャットウィン」「ティム・ロビンス」など。
アメリカの東部の町で人類が今まで体験したことのない嵐が起きていた。上空で発生した雷が地上の一箇所に落ち、辺りは停電してしまう。その町に住む『レイ... [続きを読む]
コメント