今日は手違いで図らずも時間が空いてしまった(これは自分の読みが甘くてチケットとりそこねたのが理由なんだが)ので、ひとしきり仕事の後、新宿でランド・オブ・ザ・デッドを観ることにした。
いやまあ多少話が雑だろうとやっぱり夏はゾンビだねえ。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ゾンビ」の2作に比べてヌルいというのは皆一致した見方だろうが、21世紀になっても相変わらずロメロのゾンビが見られる、ということが素直に嬉しい。いつもの仕草で人間を食べているのを見るとほっと安心します。
上映時間が90分あまりで大丈夫なのかと思っていたが、これは開始数分で納得。ゾンビの発生から繁殖までをナレーションで一気に片付けるとは思わなかった。ここまで一見さんお断りの姿勢だとは...
金の力で君臨するトップ、そいつに従う一般市民、略奪対象の外界、支配体制に反抗してテロに走る仲間、という構図が現代のアメリカの比喩であるのは明らか(装甲車で暴れるシーンはどうしてもイラクを連想する)で、それ自体はOKなんだがそこで展開する話がな。
ゾンビが武器を覚えたり川を渡れるようになったのは主人公とは無関係だし、花火が何を示しているのもわからんかった。これはなんでしょね?
一方、変なディテールは相変わらず凝っていて、中盤に出てくるインコが終盤で実は作り物であることが示されたりとか、そういうところは感心するんだが、もうちっと話の作りこみをしてほしかった。
しかし、「ゾンビやってるよ」となれば無条件・無判断で映画館に行ってしまう僕(とゾンビファン)の体質が、ゾンビになっても人間のときの習慣が残る、というこのシリーズのテーマそのものだよなあ。僕のショッピングモールは映画館です!っていうか。
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