スペイン旅行記(1) 自宅→マドリッド
今回は初めてのヨーロッパかつ初めての一人旅である。なお旅行を手配したのはWebで適当に見つけた代理店で、航空券・ホテル・サッカーのチケットのみ手配してもらいあとはすべて自前というプラン。現地で誰かに連絡をとったりといったことは一切なしで、完全に一人旅です。
朝6:30すぎに家を出て成田に向かい、まずロンドンへ。席は中央の4人の列だったが、運のいいことに配置が
俺 空席 空席 男
となっていて、2席を使って楽に過ごした。なお、右にいた男(機内ではずっと寝ていた)と後に食事をすることになるとはこの時点では知る由もない。
しかしロンドンまでの12時間のフライトは長い。というか、シベリアが大きすぎ。これに比べれば、モスクワの西に達してからは短かった。これだけの距離にナポレオンやヒトラーがさんざん苦労していたのかと思うと感慨深い。
ヒースロー空港でラーメン屋・御天を語る
到着後、マドリッドへの乗り継ぎは2時間ほどあったので軽く何か食べながら待つかと思ったが、なぜかターミナルの搭乗口にいきなり出てしまい、飲食店らしきものが見当たらない。しばらくうろうろしていると、さきほど機内で自分の右にいた男と出くわした。聞くと同様に迷っているとのことだったので一緒に歩き回り、ようやく店を発見した。
そこでちょっとビールも飲みつつ雑談したところ、彼(25歳くらいに見える)は料理人を目指していて、これから知人のつてでスペイン北部のビルバオへ行き、そこのバルで修行をする予定とのこと。
なお、その人の住まいは僕の実家の近くで、その付近にある御天というラーメン屋によく行くとのこと。あそこのとんこつは絶品だという話で意気投合した。まさかヒースロー空港でこんなローカルな話題をするとは。
イベリア航空...
そうこうするうちに乗り継ぎ時間になった。例の料理人を目指す男はビルバオ行きの便に乗り、自分はマドリッドへと思ったが、出発案内に目的の便がない! まさかターミナルを間違えたか? 出発時刻まではもう30分しかないし、のんびりラーメン屋の話をしている場合ではなかった!
その辺のサービスデスクで聞くとターミナルを間違えたわけではないらしい。うろうろしているうちに別の場所にあったモニターを発見し、不安な気持ちで覗き込むと Delayed to 18:45 と表示されている。これで謎は解けたが、待ち時間はさらに1時間ほど延びることになった。
結局この便はさらに遅れ、出発したのは19:15ごろだった。イベリア航空がひどいのはこれだけでなく、
- 離陸直後、一瞬ではあるが機体が20度くらい急に傾き、照明も消えて悲鳴があがるシーンがあった(これはマジでこわい)
- なんと機内の飲食物は有料。しかも缶ビールが3ユーロ、貧相なサンドイッチが7ユーロという相場。しかもこのサンドイッチが飛ぶように売れている。仕方なくビールを買い、これがユーロの初使用になった。
こんな感じ。だが、ここまでくるとすべての案内は英語に先立ってスペイン語になり、アウェーの雰囲気が濃厚に。
ホテルへ
ホテルは地下鉄の駅のそばなので、空港から地下鉄の駅へ向かう。遅延はあったもののなんとか電車のある時間に到着してよかった。
駅に着くと、切符の自販機はたくさんあるのになぜか皆1つしかない有人の窓口に並びだす。変だなと思いつつ自販機で切符を買おうとすると、紙幣を受け付けてくれない。試行錯誤していると、たまたま横にいた金髪の美人が英語で「この機械は必要な金額ちょうどを入れなくてはいけませんよ」と教えてくれた。なんと釣り銭を出す機能がないらしい。クレジットカードは使えるし、日本の飲み物の自販機よりでかい図体なのに釣り銭も出せないのか。
みんな窓口に並んだ理由はたぶんこれだったのだろう。地下鉄はかなり乗る見込みだったので回数券を買った。ちなみに運賃は一律で1.1ユーロ、10回の回数券が5.3ユーロと回数券がかなり得になる。
こんな電車に乗り、途中で1回乗り換えてホテルへ。写真ではわからないが、窓ガラスは落書きだらけ。改札もえらく旧式の機械だし、やっぱり日本の鉄道は優秀です。
チケットを入手
旅行の代理店が言うには、サッカーのチケットはホテルに送っておくのでチェックイン時に尋ねるようにと指示があったので聞いてみると見事あった!
これが確認できれば今日の任務は終了。この日はとりあえず寝る。自宅からホテルまでちょうど24時間だった。
次回からはもうちょっと写真が多くなります。
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