アスペクト指向入門、DAWN
会話形式で文章をこしらえるのは大変だったろうが、肝心のアスペクト指向で本当にプログラミングが効率的になるのかという部分がいまいち弱い。一応、よくある批判に対する反論もあわせて載ってはいるが、ちょっと苦しいのは否めない。これは本のせいではなくてアスペクト指向技術の問題ではあるんだが。
これを読んで最もアスペクト指向がマズいと思ったのは、ソースのreadabilityの問題だ。初めてそのプログラムを読む人にとっては、局所的にコードを見てもそこで何が実行されるのかが掴めないわけで、これはバグの追跡がやっかいになる要因になる。
実際にアスペクト指向を使う、ということは自分はなさそうだが、概観を整理するにはよい本でした。

M&A、ヘッジファンドといったキーワードが好きで、ヒーローが大活躍するのも好きならそこそこ楽しめるだろうが、いかんせん魅力ある悪役がいないのが厳しい。改めて武論尊・池上遼一組がいかに図抜けているかがわかったですよ。
3巻あたりから、小泉そっくりの首相と竹中そっくりの大臣が出てくるのだが、これは危険な香り。来年リアル新政権ができても、この作品内ではきっとまだ話の決着がついてないですよ。
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