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2006.05.06

1970年の週刊朝日

 前回実家へ帰って漫画の整理をしてたとき、たまたま古い週刊朝日が見つかったので1冊持ち帰ってさきほど読んでみた。1970年、三島由紀夫が自殺を遂げた直後の号である。亡き父が買ったものと思われる。僕が生まれる6年前のことだ。

 だが、三島特集より一般の記事が実に面白い。いくつか挙げると、

●サラリーマン悪徳講座 若手社員を優雅にいびる十か条
第一条 女子社員を含めて、若手を怒鳴りつけよ
第四条 仕事上の指示は軍隊式に復唱させよ
第七条 電話をかけるまでもない連絡にはできるだけ手紙を書かせよ
第九条 若者の発言をめぐって中年同士、内ゲバを展開せよ

 など。
 これはヤバい。どのへんが「優雅にいびる」なのか全く理解不能。本文を見ても、やってることは今なら恐喝寸前だよ。確かに当時の部長級社員はマジで戦争経験あるわけだから半端じゃないよな...。ひたすらに硬派。

●豪華連載陣
 連載小説の執筆者は松本清張・司馬遼太郎・陳舜臣ですよ。すげー! これなら毎週買いたいよ。

●ひたすらに貯蓄を煽る

 広告では、金融機関が目立つ。それもそろって貯蓄を過激に勧める内容。写真に出したように、「ムリをしてでも貯めましょう!」なんて今では激しい違和感がある。
 そりゃまあ、こうやってムリをして貯蓄に回した資金が企業の設備投資に回れば高度経済成長は当然の結果ですわな。

●株式市況
 日経平均が2000円を割った(2万円じゃないよ!)という記事が。でもやってることは「外人売りでソニーが急落」とか今と全く変わらん。進歩がねえなあ、この業界も。プププ。
 東証の一日の売買代金が100億円で低迷、などとも書いてあった。今の1/200以下だ。まあこの時期は場立ちが大活躍だったわけだから仕方ないか。

 こういう感じで驚きの連続なんだけど、当然20年後には今の雑誌も同じような奇異の目で見られるわけだよな。不思議なことではあるけど。

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コメント

朝日の表紙。
週刊朝日と三島由紀夫では政治的に正反対なのは分かるが、これほどまでに人の死を茶化して良いものだろうか。朝日のゆがんだ政治思想は今も変っていない。私は当時21歳、事件後「左翼」当時は文化人と呼ばれる人たちが死んだ三島を人格攻撃するのを知ってはいたが、これほどビジュアルに酷いのは始めてみた。貴重な資料見せていただきありがとうございます。

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