2chで見つけた株探検というソフトがあったのでちょっと使ってみた。OmegaChartのライバルですからね。
まあリリースから日が浅いせいもあるだろうが、正直言って利点より欠点が目に付いてしまうな...
特に、画面のあちこちにテキストボックスやボタンが散在しているUIはいかにも素人臭い。まあ僕も10年前くらいはああいう画面デザインをしていたので、誰でも一度は通る道なんだね、これは。
また、
- モーダルダイアログボックスはタスクバーにはウィンドウを表示しない
- OKとキャンセルボタンを並べるときはOKが左
- 選択すると別のウィンドウが開く場合はキャプションの後ろに "..." をつける
といったWindowsアプリケーションのマナーを守っていないのもいただけない。
それと、誰に使ってもらうのかという大問題がある。
株探検の最大の売りはプログラムを書いて拡張できるという点だと思うのだが、それはOmegaChartの拡張キットより数段敷居が高い。OmegaChartにも、拡張キットに式ではなく文を書けるようにしてほしいという要望は過去さんざん来ていたし今もたまに来るが、それをしないのはユーザが書くものに内部状態の存在を認める仕様にするのは大抵うまくいかないという経験があるからですよ。複雑性の度合いが桁違い。
どうしても文を書きたい人は直接ソースをいじるほうが絶対に効率的だ。デバッガ等も使えるわけですし。
株探検は有償かつソース非公開という形を取ったのだから、それに見合う価値をアピールできなければシェアは取れないと思います。単にチャートを見たいだけの人は軽快な動作のAlphaチャートあたりを選択するだろうし、ちょっとしたスクリーニングをしたい人はOmegaか証券会社提供のツール類で十分だし、本格的に作りこむ人はOmegaあるいはProtra等のソースを使うか、イチから自作でしょう。株探検は誰に売り込みたいのかがちょっとよくわからない。
もし僕が株探検の作者で、高度なスクリーニングをしたい人向けに記述の柔軟性・高速性で勝負するのなら、OmegaChartの拡張キットをそのまま使用可能にして、Omegaからの乗り換えを促す作戦に出るけどな。ユーザにとっても相互に乗り換えがしやすくなってメリットは大きいのではないかと。
でも心意気は大いに買ってます。たぶん、製作開始からは既に1年以上かかっているはず。この連休中にも頻繁にバージョンアップしてるところを見ると意欲は高いみたいだし(一方僕は最近はOmegaChartに関してはほとんど何もしていません。期待している人たちには申し訳ないんですが)、これからも生暖かく見守りたいとおもいます。
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