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2006.06.24

【書評】ジョゼ・モウリーニョ

 最近サッカーがらみのことしか書いてないような気がするけど、まだ続きます。最近読んだ本のうちサッカーがらみのものについて。
 このモウリーニョ本は、監督業が垣間見えるという点でたいへん面白かった。もちろんその真髄は言葉に表現できるものでないことは百も承知だけど、プロ選手の集まりであっても指導方法次第でこれだけチームが変われるというのはなかなか意外だった。
 試合前に、各選手にマッチアップする相手の選手の特徴的なプレーを集めたDVDを渡す(もちろん内容は各選手で独自のものになる)というのも相当な熱意だが、いわゆる「試合に気持ちを入れる」というのはこういう行為があってはじめて達成できるものかもしれんと思ったよ。

 「あきらめるな」と叱咤激励するだけなら誰にでも(ジーコにでも!)できる。しかし真に気持ちを高めるには、自分は他の選手とは異なる準備をしているという意識が手伝わないとだめかもよ。そのDVDの内容が直接試合に役立つかどうかではなく。
 しかしそこまで含めてすべてモウリーニョの計算づくっぽいところがあの監督の恐ろしいところですがね...
 組織を考える、という点ではビジョナリー・カンパニー以来の面白さだった。でも、ある程度ヨーロッパのサッカーを観ていない人にはお勧めできません。

 もう1冊。
 サッカーがその国の文化とどう関わっているかについてのエピソードが今回の出場32カ国それぞれに。ふだん柳下毅一郎のblog読んでいるせいか、この人のサッカーがらみの翻訳書が出るとつい買ってしまう。
 とりあえず日本は、国を代表することの重みをもっと増さないとワールドカップで勝つことはできないのは確かですね。

 ところでワールドカップをW杯と書くのは大変不愉快。どこの国の言葉だよ。WCもしくは世界杯ならまだ理解の余地があるけど、Wと杯の2字をくっつけるセンスはどう見ても言語感覚がおかしい。新聞等では字数が稼げるから便利なのはわかるけど、こういう略称をつけていると他の漢字文化圏の国に知られたら恥ずかしいぜ。

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コメント

他のスポーツのことは知らないけど、例えばアメフトでは。
事前に全マッチアップごとのビデオを編集するのはもちろんのこと、敵選手に対してそれぞれコピー選手を用意するのは、ごく普通のことです。彼らの仕事は敵選手のプレーを物まねすることであり、一軍の選手の練習台となるわけです。
これはWC出場選手とかの話じゃなくて、アマチュア、学生ですら行っています。

サッカーでそういった事がどこまで行われてるかは知らない。でももしかしたら、この監督だけじゃなく、割と普通のことなのかもよ?わざわざ口にして言わないだけで。

結局そういったスカウティングのようなことは、どこも結構煮詰めてるであろうから。
戦術論や精神論ではどうにもならんのでないかね。

気持ちの持ちようとか、起用法とか、大舞台でのなんたら、じゃなくて、

弱いから負けた

んだと思う。
もしも上記のアメフトでやってるようなことをやっていないのだとしたら。
これは、やれば、チャンスだよね。

僕はサッカー含めてスポーツにはかなり疎いんだけど…。
少なくとも、オーストラリアではビデオ分析システムを取り入れてるそうで。(要URL↓参照)

アメフトのコピー選手は、中途半端な似せ方ではかえって損をすると思うんだけど、ということは「ものすごくよく似せている」ってことなんだろうか。

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