いまさらながら福井さんについて
いまごろこの件について書くのは遅きに失した感もあるけど、一言書いてみる。
まず、辞任すべきかという点では辞任すべきだと思う。なにしろ福井さんだけでなく幹部のモラルの低さが露呈したわけで、それを戒めるという意味で。「李下に冠を正さず」ということがわかっていなかったのは間違いない。
だがこの件で一番驚いたのは、一国(しかもGDP世界2位)の中央銀行総裁までのぼりつめた人が金融資産をたったの3億円しか持っていなかったってことだ。資産を公開するというニュースを見たときには100億くらいは持ってるのかな?と思ったけど全然はずれ。
そりゃあいろいろ運用したくもなるよな。私を捨てて公に尽くす立場の人は、まず個人の財産のことは何も考えなくてよいくらい裕福でないといけないと思うわけですが。
野党もひどい。辞任要求なんてできんだろ。中央銀行の独立性が経済にとってどれだけ大事かわかってないのか?
ただし、これを火種に他方面に騒ぎが広がる可能性もあるわけで、そうなると話は違うわけですけども。この話も、全部ハッタリということはないだろうしね...
全く違う話題で、最近特殊清掃「戦う男たち」というblogの更新が毎日楽しみ。どんな分野でも、その道のプロの言葉は味わい深い。
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コメント
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こっちの方が本家でしょう。重みが違うと思います。
★現実ブログ!!「現実にある出来事の紹介」:
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投稿: inoue | 2006.06.29 10:34
「中央銀行の独立性」が大切なのはもちろんなのでしょうが、だからといって
無能な人間に舵を取られてしまうのも考えもんですね。
三重野のバブル潰し、速水の無能っぷり、後者に関しては確かに時期的には
たいしたことはできなかったのかもしれないけど、それにしてもただ指を
加えているだけで無策のまま4年ですか・・・
ちょっと前にルービンの回顧録を読んだのですが、これ自体読み物として
かなり面白いものでしたが、それ以上に思ったのが人材力の差。
もちろんアメリカに追従せざるを得ない日本の状況というのは考慮に
いれても、その実力は折り紙つきな上、豊富な人的なネットワークの前には
大臣や政府はもとより官僚が束になったところでかないませんわね。
投稿: すきっぷ | 2006.07.25 02:45