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2007.01.30

【Bellagio】ドッグフード間近


 開発は地道に進行中。
 いまはリアルタイムデータを見るときはkabu.com証券のツールを使っているけども、いよいよ来週からはこれを使うのをやめてこのBellagioを使うように移行できそうだ。いわゆる「ドッグフードを食う」ってやつ。
 当然、本格的に使い出せば改善が必要な点が山ほど見つかるだろうから一般公開はまだできないけれども、徐々に形が見えてきた。

 なお何人かの方からこの件で問い合わせをいただきました。
 とくにblogにコメントをくれた秋葉さんは意外でした。もちろん覚えていますよ。確か高校卒業後も何回かは会ったような気がします。

 開発に関しての最近の感想としては...

【データ処理まわり】
 この周辺は単体テストがやりやすいし、頭で組んだ動作のイメージをそのままコードに落とせばよいので楽。

【グラフィックまわり】
 かなり難航している。現状でも完成度は想定よりかなり低い。
 実はこのパートは、昔途中までやって中断していた、GUIを記述する専用の言語とそのコンパイラの開発からスタートしている。まだ言語のパワーも発展途上、コンパイラにも稀にバグがある、という感じなのでこれが足を引っ張っているため、今回に関しては普通にGUIのコードを書くより手間がかかっているのは間違いない。
 ま、将来的にはこのGUIに関する技術の方面で別の仕事をし始める可能性もあるので先行投資だと思って...

【ビジネスと運営方針まわり】
 ここも悩みどころ。一度決めると簡単には変えられないところだし。
 ソースの公開方針ひとつとっても、できるだけオープンにしてコアなユーザを獲得したい反面、もし誰かがソースを流用して悪意のあるツールをつくったり、思わぬ使い方をされて証券会社に迷惑がかかったりしたらどうしようと考えるときりがない。
 ソースを非公開にすれば回避できるものでもないけど、公開すれば危険が増すのは確かだ。

【技術ネタ】
 C#の foreach 構文 で、コレクションのオブジェクトは別に IEnumerable を実装していなくてもよいことが判明した。GetEnumeratorという名前のメソッドがあり、そこで返したものがCurrent, MoveNextを持っていればよいようだ。要するにforeachはCのマクロ相当のことしかしていない、ということ。知らなかった。
 一方 using は IDisposable 必須なので一貫性に欠けるなあ。

2007.01.27

昨日の飲み

 昨日はソフトウェア関係者で飲んだ。

 昨今のWeb開発全盛の時代にあって、16進数の海をかきわけて仕事をすることができる歴戦の勇士がそろってました。スクリプト言語しか知らない小僧は引っ込んでろ!みたいな。

 まあ、今をときめくWeb屋さんから見れば異端者というか日陰者だし、一般の人から見ればただのムサい男の集まりなわけですがね。

 しかしこの手の集まりに行くたびに思うのは、この分野でのハイレベルな人で1980年以降生まれってまずいない。世界的にもそんな傾向のような気がする。

 いま思えば、中高生のころにベーマガ見てカタカタとBASICやアセンブラを手で打ち込んだ経験があるかどうかが分かれ道のような。この調子だと、10年後くらいにはgccやlibcのメンテナンスができる人は人間国宝扱いかもしれない。

 しかしスキルの市場価値の動向って最近どうなんでしょう。いまはWeb系が主流だけど、いつかはCOBOLのような運命をたどるだろうし。その点アセンブラやコンパイラがらみは不滅なので安心なのか?
 何かの本で、アメリカではCOM/ATL (1世代前のWindows用の基礎技術)が分かる人の平均給与は業界全体の3割増って読んだことがあるけど。

2007.01.22

【本】そして殺人者は野に放たれる

 久々に考えさせられる本読んだ。
 前から疑問だったのだけど、精神的におかしい(もしくはその疑いのある)人物が凶悪事件を起こすと、その裁判ではかならず精神鑑定なるものが行われる。で、その結果異常であるとなると刑が軽くなったりなくなったりするわけだ。
 しかし、なぜそうなのかがよくわからん。正常者だろうと異常者だろうと、単に行為に対して罰則がある、でいいんじゃないの?と思うし、そもそも精神が異常かどうかなんて境界はいたって曖昧なものだ。僕だってプログラム書きに熱中しているときは十分異常な精神状態だよ?

 傍目にしたってそうなのに、自分が仮に被害者だったり遺族だったりしたときに、「この人は精神異常なので罪を軽くします」なんて判決が出て納得できるわけがない。

 というようなことを思って手に取ったのがこの本だったのだが、衝撃を受けた。
 なぜか日本の裁判では、精神病だけではなく覚醒剤中毒だったり酒で泥酔したりしていても「心神喪失」となって刑が軽くなったり無罪になったりしてるようなのだ。さらに、立件段階で心神喪失の可能性が高いとなると事件を起こしたことは明らかでも不起訴になって放免されたりも多い。
 こんな常識的におかしいことは明らかなことが長らく放置されているのもさることながら、それを放置する法曹界もヤバい。著者の義憤はよくわかる。

2007.01.15

新プロジェクトBellagio

 実は今年最初の更新です。ちょっと仕事でもプライベートでもドタバタしてたのでつい放置してました。
 さて、そろそろ、ここ半年ほど準備してきた(専念したのは3ヶ月前くらいから)新プロジェクトのことを徐々に公開していこうと思います。

 このネタのストーリーは長いのだけれども、最初のステップとしては個人投資家(とりわけデイトレーダー)用のツールを作る。機能の柱のひとつとして、リアルタイムデータをOmegaChart風の言語で加工し、ユーザが好みの指標でシグナルを出したり売買ストラテジの検証を可能にするというものだ。例えば、

* 30分移動平均からの乖離率が一定値に達した時点で検出
* 前日の同時刻に対する出来高の比が高いものをスクリーニング(俄かに活気付いたものを捕らえるのはデイトレードの基本だしね)
* 巨大な約定や取り消しの監視

 といったことを全銘柄について行えるようにするわけだ。

 これだけだとOmegaChartをリアルタイムデータに対応させただけのように見えるが、今回はビジネスとして行おうとしていることが違う。なので、ユーザサポートはちゃんとするし、迅速に機能強化がなされていくかわりに有料ということだ。
 といっても、このツールのソースコードは(100%はムリにしても)可能な限りオープンにしていくつもりです。コアなユーザの支持を獲得するにはソースコードへのアクセスは必要条件だし、その中からプロジェクトの新しい展開が出る期待もある。

 なお、今回のプロジェクトで一番迷ったのは、自分と信頼できる知人の間だけでプライベートに進めるか、VCなどに話をして資金と人を最初から投入していくかの選択だった。
 後者の場合、時間は大幅に節約できる(プライベートに進めるのの3倍は早いだろう)し、他社との提携を考える上でも有利だろうけれども、次の3つのデメリットを考えてやめた。

● 見通しに自信がなくなったらいつでも自由に撤退/方針転換できる権利を持つ
 過去の経験では、当初の見通しが崩れたベンチャーはかなり気分的につらい。外部資金を入れちゃうとそう簡単には投げ出せないからね。

● 創業者利益をでかくする
 もちろん現段階では完全な皮算用だけども、最初から外部資金に頼るより、ある程度のところまで自力で行ってからにしたほうが増資時の条件は良くなる。将来何が起きるかわからないので、自分の株式保有割合を高くしておきたいというのもある。

● 身銭を張りたい
 これが最大の理由。
 作るモノがトレーディングツールであるだけに、やはり僕もユーザの一人でありたい。製作者がユーザも兼ねていなければ良いソフトウェアは作れない、というのが持論でもあるし。
 となると、開発の初期段階では、僕個人の勘定でトレーディングをする行為と、会社の製品としてツールを強化していく作業は同時進行になるのは避けられず、これは外部の株主の目から見るとひどい公私混同である。
 この状況を避けるには、ある程度製品が安定して公私の別をつけることが可能になるまでは僕だけが株主である状態でいくしかないのだ。

 当然、外部資金でなくプライベートにやることによって、企画が出た時点から比べると既に半年は時間が余計にかかっている。もしかすると今後強力な競合が現れて、この半年の遅れが結果的に致命傷になる可能性だってあるので正しい選択だったかどうかはわからない。でも決め手は気楽さと自由だった。外部の株主やチーム内のいろいろな人に尻を叩かれつつ一日も早いリリース目指して必死に仕事するより、プログラミングの技巧にこだわってみたり平日の昼間から映画見たりしてるほうが楽しいもん。

 しかしこの選択も、僕自身の資力が「個人の生活上は何の不安もないが、何人も人を雇って大規模にやるには不足」という中途半端なレベルだったからなんだよな。ビジネスのスタートしては珍しいスタイルだと思う。が、スタートの仕方が特殊というだけで、軌道に乗ってくれば徐々に普通の会社へ変化していくだろうし、無論僕もそのつもりだ。

 今後徐々に続報を書いていきます。もし興味があって詳しい話を聞きたいという方はコメント/トラックバック等で連絡してください。今のところは、システムトレードを実際にやっていて、ソフトウェア作成スキルのある人を歓迎します。それ以外のポジションはとりあえず今は間に合ってますが、もちろんどんなコンタクトも歓迎です。

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