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2007.03.29

「論理的思考の放棄」って才能の言い換えなんじゃ?

 「論理的思考の放棄」なる話題を目にしたのだけれども、単にこれは「才能」の言い換えなんじゃないの、と思った。

 この登さんの主張は、要約すると「効率のよいプログラミングの仕方には独特の思考方法があり、それは論理的な思考とは全く異なっている。自分はそれを実践することによって大きな結果を出している。」というものだ。
 僕ももう人生の半分くらいの時間はソフトウェアをつくることに使っているし、彼が自慢しているように一日で3000行のコードを書くこともあるので言いたいことは理解できるのだが、必要以上にヘンな表現をしているので戸惑っている人が多いだけだ。鉄球と磁石の比喩とか。

 登さんはプログラミングの才能がある。それはたぶん確かだ。そして、その思考方法が論理的に表現できるのであれば、他人に容易に伝えられるはずだから、その人も登さんと同じくらいのパフォーマンスを真似できるだろう。でも、他人に容易に真似ができない、ということがそもそも才能の定義みたいなものだから、論理的に表現できないのは当たり前だ。

 これまでには優秀な人が書いたコードもそうでない人が書いたコードもいろいろ見てきたけど、僕の経験では、プログラマの能力の優劣は「コードの形」にどれだけ敏感か、で決まると思う。
 たとえば、優秀なプログラマは3重にネストしたif文や引数が10個ある関数といったものは絶対と言っていいほど書かないし、いろいろな処理のうち共通化した手順を巧妙に抽出してコードを書くし、最適なデータ構造を一目で見抜く。最も能力の差が出るのがこの判断力であり、結果としてテストとデバッグの効率をコーディングの初期段階から飛躍的に高めることができる。この辺の感覚はオブジェクト指向だとかUMLによる設計だとかの小手先テクニックではなく、本質的なものだ。

 気持ちの悪いコードがあるとき、なぜそれが「気持ちが悪い」のかはなかなか論理的には表現できない。もちろん何重のif文になろうとも、引数が10個あろうとも、ちゃんと書けばコンパイルできるし目的の動作にはなる。が、できる人は必ずそういう悪形は避けるものだ。

 論理でなく感覚が大事、というのはプロの世界なら何でもそうで、スポーツ選手や映画監督もみなそう言うに決まっている。自分より才能がある人が何を考えているかは永遠に理解できないものだ。平均的な人がJリーグの選手のようにサッカーをすることはできないし、平均的なJリーグの選手がロナウジーニョのようにサッカーをすることができないのと同様に。

 でもこれだけ巷に反応があるということは、才能を引き出す方法があるとみんな信じているのだろうか。ないと思うんだがなあ。

2007.03.28

外山恒一と会ってみた

 急に政見放送で盛り上がった外山恒一。ポスターによれば選挙期間中は毎日夜8時、おいらの地元・高円寺駅にいると書いてあったので何か話のネタになるかと思って外山恒一と会ってきました。

 しかし、ガッカリ度高いです。その場でビラを配ってたんだけども、書いてあることはというと

* 同志を募って九州で政府転覆のための修行を積む
* その後は必ずしも政治はしなくてよく、演劇やバンドでも構わない(そんなんで政府転覆できるのかよ...)
* 九州に行けない者は、高円寺の「素人の乱」に参加するのでも可

 「素人の乱」は名前だけは街頭のチラシ等で知っていたが、ここにつながっていたとは...

 一応、ポスターおよび配ってたビラはこれ。撮影はいい加減だけども...

* 選挙ポスター1
* 選挙ポスター2
* 今日のビラの表
* 今日のビラの裏

 画像はすべてかなり大きなjpegです。

 なんにしても、あの演説は単なる自分の宣伝だってことははっきりした。もうちょっと多少はマシな思想があるのではと期待していたが見事に空振り。

 「これから高円寺駅前で段ボール敷いて飲み会をする」とも言っていたがさすがに付き合いきれないのでとっとと帰ってきた。
 それにしても知事選は投票したい人がいないなあ。

2007.03.25

腕を怪我してつらい

 また久々の更新になってしまった。Mixiにはちょろちょろと書いてたんだけども...
 最近の事件は、3日前に自転車同士の事故に遭って怪我をしたことだ。右肩と左手首を強打して、事故時点では大したことないと思ったもののその数時間後に急速に痛みと腫れが増して、病院に行ったものの湿布くらいしか出してもらえなかった(当り前か)。レントゲンの結果、骨には異常がなかったのは幸いだった。
 でも、両手ともまともに動かないというのがこんなにつらいとは。病院に行った後自宅に戻ったものの、「ポケットから自宅の鍵を取り出す」だけで3分はたっぷりかかったのはかなり泣きたくなる状況だった。そんな有様なので食事もできず(缶ビールだけは根性で飲んだ)、着替えることもできないので風呂にも入れず、夜に婚約者が救援に来てくれるまで本当に何もできなかった。人間ってもろい。

 翌日以降回復してきたものの、まだ右腕は肩から上には上がらない。キーボード操作はほぼ支障ないものの、日常生活はかなり問題ありだ。とくに困るのは料理・掃除・セクロスだなあ。完治にはけっこうかかりそうだ。4/7にオープンしたての東京ミッドタウン内のリッツ・カールトンホテルに泊まってプールやジムを満喫する予定だったのだがこれに間に合うかどうかが焦点。

 で、体がこんなありさまなので、仕事はなるべく「手より頭を使うもの」「楽しいもの」をやろうと思い、予定を変更して、Bellagioプロジェクトの相場分析用関数型言語(言語に名前はまだない)の型システムの全面改良およびlambda関数の搭載を行った。左手首と右肩が動かないので、「右の肘を机に固定し、右手一本でコーディングをする」というつらい姿でやらざるを得ず、さすがに一日では終わらない。翌日にやっと左手も多少は作業に参加できるようになったためようやく完了、となった。これは一生ものの思い出だ。

 しかしlambdaが使えるようになると言語としてかなり締まりが出てきた印象がする。そろそろ全体として何をどこまで達成したら最初のリリース準備に入るかを決めていこうかな。

2007.03.07

忙しくてやばい

 相変わらず忙しくやってます。
 最近は徐々に他社との接触も増えてきて、ようやく引きこもりではなくなりました。でも関係者の数が増えるとスケジュールを容易には変えられなくなるのでプレッシャーも大きいね。
 しかも先週からの株価急落で例によってプットの売りで吹っ飛んで二重に気持ちが重い。急落食らうたびに「もうプット売りは厳しく制限しよう」と思うのだけど、数か月経つと「この局面はプット売り以外儲からん!」と思ってつい売っちゃうんだよな。本当に我ながら学習能力がないね、とも思うが、4営業日のうちにオプションの行使価格のラインを3本ブチ抜くとは思わないよな、さすがに。
 今でこそまだ回復可能なダメージで済んでるけど、このスタイルをずっとつづけているといつかは冗談ではすまない損失を食らうので何とか心を入れ替えないと。

 さらに、昨日うっかり掴んだ3727アプリックス(前職の会社だ)が今日謎の急落で逃げるタイミングを逸した。これが今日は全銘柄で値下がり率2位だもんなー。

 あとは、最近は映画と本の時間がめっきり少なくなったのもあって心がすさんでいる。平日は仕事と相場のチェックだし、週末も結婚式場の見学やらでつぶれちゃうし。最近読んだ本というと、少し前に婚約者の実家へ挨拶に行ったとき、列車で富山県高岡市を通ったことから急に藤子不二雄の「まんが道」が読みたくなって、急遽実家に顔出してうちに持ってきて読んだくらいだ。

 さらに、自分の会社の増資の件やらオフィスの整備もこれから始まるし、人を雇うようにもしたいし(採用基準は厳しくするつもりだけど)、大変だ。増資といえば、自分の会社を設立したときは外部資本を入れる気はゼロだったので発行済株式数はネタで「1」にしたんだけど、増資のときはたいへん不便だ。失敗した。まずはライブドアを超える10000分割とかやってみようかな。

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