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2007.08.22

やっと相場も落ち着いてきたが

 相場はなんとか落ち着いてきたな。この間にリカバリーに努めたので、今回の騒動での損失額を計算したら思ったよりはかなり小さくなった。でもプット売りの恐怖は十分に味わったし、もしFRBの緊急利下げがなかったらさらに死んでいただろう。
 このblogにある、

じゃあ何でこんなアホ数値が飛び出したのかということだが、確かにこれまでお目にかかったことは無かった。
人間、自分の常識の範囲から飛び出して考えることはなかなか難しく、下手に長いこと日経オプション市場と付き合っていると、IV30%は結構高い、40%になるとオーバーシュートで長期間維持は難しい、という常識が頭に染み込んでしまっている。

だから40%を見てホイホイと誘蛾灯に吸い寄せられるように売ってしまい、すぐさまバチっと焼き殺されてしまった(笑)

 というのはまさに自分のこと。
 今回はこんな程度で収まったけど、今後長らくオプション取引をやっていれば、生涯のうちには大地震で東京壊滅とか、アメリカと中国が核戦争をおっぱじめた、とかあるかもしれないからな! そうなってから慌てても遅い。

 Bellagioプロジェクトは足元の進行自体は順調なんだが、最近また改良を要する点が多く見つかってきた。発注や注文照会もそんな単純じゃないね。
 本当は多少完成度が低くても早めにリリースして周囲の反応を見ながら徐々に軌道修正していくのがいいんだけど、今回は諸事情により相当に作りこんでからの初リリース、となりそうだ。

 一日中映画見たりしてだらだらしたいけどなかなかそうもいかんな。もうしばらく厳しい展開を耐えないと。

2007.08.18

昨日の件

 こんな事件は相場を見はじめて以来7年にして初めてのことだ。
 木曜の引け付近でプットのIVが軒並み40を超えてきたのを見て、さすがにこれはもうパニックだと思い売りに走ったのが運の尽き。これでその晩のNYが急落だったら金曜の寄りであきらめるところ、変に下ヒゲつけてきたのでつい持ち越してしまったのがまずかった。気づけばかなりの敗北。

 「こんな異常な相場につきあって投げてたまるか」と思ってしまったのが敗因だなあ。異常性という点では、9.11直後やライブドアショックよりも今回のほうが遙かに上。金曜の引け間際付近では下のほうのプットのIVは60、ATMでも40あった。9月の一番下のプットのP120の引け値が100円だよ。サッカーで言えば、後半のロスタイムだけで3点差をひっくり返して逆転するくらいのありえなさだろうし、今後10年の最高IVであるとしてもおかしくない。

 その後考えて、もういままでのようにブンブン全力で振り回すトレードはやめることにした。前からオプションで失敗するたびに似たようなことは考え、そのたびに1ヵ月くらいの休息の後復帰していたけど、次の3つの理由で今度こそ本物。

(1) 今回の異常性はこれまでの統計的事実や確率論を超えている。
(2) いまや僕にも守るべき家族ができつつある
(3) そんなに相場で頑張らなくても生活は十分維持できるくらいに本業が充実しつつある(ようやく最近ね)

 そうはいっても、オプション取引の通算成績で見ればまあ圧倒的にプラスではあるんだけど、もし今回の2倍の下落がいっぺんに来たとしたら今度こそ破綻だからな。「勝ち逃げ」をするにはいいタイミング。上の(2)(3)がなければ勝負を続行するところだがここらへんが潮時と思いましたよ今回は。

 少なくとも月曜の寄りは高いので、残存のプット売りを閉じて静養しつつ次の戦略を考えるぜ。相場自体から手を引くわけじゃないからね。

 FRB緊急利下げは意外で、もしこれで混乱が収まらなければメンツに賭けて次の手も打ってくるだろうけれども、問題は「マーケットが最後まで中央銀行をシカトした場合」だよなあ。「そんなわけはない」と高をくくるのは簡単だけれども、そのツケは高いというのが今回の学習である。

 究極のところ、市場原理主義の絶滅にまで発展しかねない、というくらい今回の問題はでかいのかもしれない。

2007.08.15

読みは外れた

 株価はこの水準で一服してある程度反発していく、という読みは今日外れた。チクショー。

 昨日のアメリカの下落を見て、今日の10:00までに8/2の安値16650近辺を維持できてなければもうつらいだろ、と思い、実際そのとおりだったので一気にポジションをいじる。
 これはもう、ある程度の期間(少なくともあと1ヵ月)下落がつづくとみたほうが良さそうだ。去年5~6月のパターンかもしれない。

 今回は、ポジションのデルタを下げるにいつもなら先物を売るところ、C170を売るようにしてみた。IVの低下を期待してのこと。一点急反発のときは失敗するが雰囲気的にそれはなさそうだし。
 一方プット側では、P160を買いP145,P150を売るポジションを作りにいった。さすがにP150が脅かされるところまではいかないだろう、という読みで。15500は死守してください頼みます。

 しかしサブプライムの問題では、ヘッジファンドが飛んだとか各国の中央銀行が資金放出した、とかいうのばっかりニュースになってるけど、アメリカにはマジで住宅ローンが払えなくなって生活が行き詰った一般市民がたくさんいる(もちろんこれからも出る)んだよな。このあたりは日本以上に深刻なことになるかも。

 今日は夜にジム行って5km走ってきた。この気温だとものすごい汗。一時的に体重は減るが、その後ビール飲むので結局大して変わらんな。

2007.08.11

昨日のSQ

 実は昨日のSQはたいへん危ないところだった。木曜の引け付近で、先物は17200付近にいるときにP170を売るかどうかを迷ったのである。このとき35円がついていたので、たとえばこれを3枚売り、先物を1枚売るようなポジションをとれば、SQ値がおおむね16900-17300の範囲に入れば利益になる計算だから、これならかなり固いのではと思ったのである。
 で、注文を入力してあと1クリックで発注というところまできて、8月はもとより9月のオプションもIVが急上昇(特にプット)しているのを発見。わずか数分でこれだけ上がるのは何かあるのでは、という気がしてギリギリ中止した。

 そしたらそれが正解で、アメリカ大暴落とともにSQは16600台。P17000を売っていたら死んでいた。あぶねー。

 しかし、引け際にIVが急上昇->欧米暴落->SQはるか下、という展開をみるとこれは誰かが仕組んだことなのではないかとどうしても勘ぐってしまう。世界の相場をこれだけ動かす単一の力があるとは思えないが、何か大きな存在の影を感じたぜ。

 一方なんとなくではあるが、今回の急落の影響はとりあえず週明けから収束するような気がしてきた。根拠としては、

* 日足の形。金曜までで、「下落が一服したあとの再急落」の形が完成した。これは今年3/5~14(中国の急落の余波)、2006/1/18~23(ライブドアショック)、2005/4/18~21(どうして下がったんだっけ?)と似ていて、しばらくは反発基調が期待できる。

* そもそもアメリカで住宅ローンの返済が滞っても日本の主力銘柄への影響がそんなに大きいわけがないし。

* 裁定買い残も低水準

 なので週明けからは強気でプットを売っていく方針に決定。1~2週間である程度株価が戻してくれれば、株価上昇+IV低下+タイムディケイのトリプルで取れるのでかなりおいしいだろう。

 でもこれは短期の話で、中長期では住宅市場の冷え込みを引き金にジワジワと不況に入っていく可能性もありそうなんだよな。どうなるかな。

2007.08.05

ラスベガス旅行(2)

【3日目】
 朝ちょっとゆっくり寝たり食事したりしたあと、お買い物。
 彼女にはかなり前からCOACHのバッグをねだられていて、そのことが話題に出るたびに「ラスベガス行くまで待ちな」とかわしていたのだが、とうとう年貢の納め時がきた。
 そうとう長い時間の物色の後、2つも買いよった。あわせて590ドル、約7万円。彼女いわく「日本よりかなり安い」とのことだが、僕は日本での相場を知らないのでどのくらい安いのかはよくわからん。だがね、その満面の笑顔が見られるなら値段の高い安いはどうでもよろしいよ。

 その後、Stratosphereに。着いた時間が遅かったのか、絶叫マシンは動いておらずタワー見学のみ。

 ここに、似顔絵を描いてくれる人がいて、彼女の強硬なプッシュでやってみることに。15分でできるのだが、これがかなりよくできていて彼女は大喜び。画像はちょいと恥ずかしいので非公開だけど、結婚式では使うことになるでしょう。

 そして今回の旅行最後のショー、Mystere。これは今回初めて見る。

 筋肉のレベルはKAやOよりも高かったが、構成は伝統的なサーカスに近かった。Mystere, O, KAという移りを見ると舞台装置や演出はとどまるところを知らない進化になっているので、この調子で5~10年すると想像を超えたことになっていそうだ。

 そして、最後の夜なので夜景をみながらぶらぶら帰るつもりが、突然の雨。ベガスでの雨はこれが初めてだ。せっかく書いてもらった絵が濡れると困るので近くにあったモノレール乗り場で飛び乗ってホテルへ戻る。

 そんでもってブラックジャックの勝負に挑む。
 前回の旅行では3000ドルを5000ドルに増やしたので、その勢いで。確か10000ドル以上の現金持っていると税関で申告が必要になるんだっけな?なんて淡い期待を持っていたのだが...

 結果は負け。
 500ドル勝負を挑んだとき、ディーラーのアップカード5に対しこちらは11になったところダブルダウンを敢行、そこで「3」を引いてしまった(しかもディーラーはバーストせず)ところで運が尽きた。 こんなのが起きると戦意喪失だよなあ。ここで時間も午前1時過ぎだったし、引き際と思って残りのチップを換金してやめた。トータルで2000ドル弱のやられ。

 どういうわけか、同じ額を株で損するのより10倍悔しいな。まあ前回の勝ちを吐き出しただけではあるんだが。

【4日目】
 ホテルで朝食後、またロサンゼルス経由で成田へ。
 今回は成田-ロサンゼルス間はシンガポール航空だったのだけれども、ここは良かった。どう良いかという成分は、

座席が広め 20%
食事はおいしい(機内食にしては、だけど)20%
スチュワーデスの制服がかわいい 60%

 である。

 ラスベガスはたいへん良いところなのだが、遠いのが唯一の不満だ。自宅-ホテルのトータルだと20時間かかってしまう。直行便の復活を強く希望。

 さて今月はみっちり仕事します。Bellagioの完成度は日増しに高まっているが、諸事情でお披露目は予定よりさらに遅れそう。まあ気長に待っていてね。

2007.08.04

ラスベガス旅行(1)

 7/28~8/1の間、ラスベガスに行ってきました。
 夏に海外旅行に行く、というのは彼女と前から言っていたのだけれども、ヨーロッパは新婚旅行で行くためにとっておきたいし、アジアは一通り調べても特に行きたいところがないし、で消去法的に行先はラスベガスに決定。僕は3回目だけど、何回でも大歓迎である。

【1日目】
 ロサンゼルス乗継で現地入り。が、ロサンゼルス→ラスベガスの飛行機が予定より90分遅れ、さっそく初日のショー(KA)に遅刻する。もともとここはタイトなスケジュールで、60分以上遅れたらまずいとは思っていたがまさか本当に遅れるとは!

 KAは3回目だがやっぱ凄い造りだ。これだけのためでもラスベガスまでわざわざ行く価値がある、と毎回思う。

【2日目】
 グランドキャニオンツアー。これは日本から申し込んでいたし、ガイドの案内に従って行動してればいいので楽。
 ラスベガスから30分くらいバスで移動したところにある小さい空港から、20人乗りくらいの小さい飛行機に乗るのだが、これがじつによく揺れる。揺れるという話は聞いていたのでその前の食事は軽くしておいてよかった。満腹だったら確実に酔うところだった。

 飛行機から見えるのはフーバーダムの他はほとんど砂漠と渓谷。植物は非常にすくない。

 現地に着くと、標高2000mというだけのことはあってかなり涼しい。ラスベガスの昼の気温が40度なのと比べると大差。


 この地形の面白いところは、もとは海底だった広大な平原がそのまま隆起したのちに川で削られた、というところだ。山はなく、写真でわかるように谷の「向こう岸」は平ら。
 なお、この「向こう岸」までの距離は20km、谷底までの深さは1600mだそうです。
 しかし昔の西部開拓時代はこういった地形をかわしつつ馬車で移動なんだからたいしたものだ。

 その後ラスベガスに戻り、女性向けのストリップショー "Chippendales"。マッチョな男がエロいショーをするのだ。なかなかこういうのを見るチャンスもないだろうから勉強と思って。
 内容はだいたい想像通りだったが、一部の女性客のはしゃぎぶりは想像以上だった。なんだかんだ言っても日本女性の慎ましさは健在だよ。あれに比べれば。

 さらにその後、シルク・ドゥ・ソレイユの2発目、"O"。

 もちろんこれも素晴らしいのだが、ピエロのでてくるあたりはやや退屈だと今回は思った。彼女はこれでシルク・ドゥ・ソレイユのファンになってくれたようでなにより。残念ながら劇団四季あたりではまったく勝負にならないクオリティだ。

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