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2008.10.30

敗北から3週間

 前にブン投げてから約3週間、その後相場はほとんど見てるだけ(遊びのデイトレードで30万程度の利益はあったけど)です。
 こんな涼しい気持ちで相場を見るのは何年ぶりか、というくらい。相場に振り回されずに仕事に集中できるのは心理的に非常に良い。今までこのゲームにどれだけのめりこんでいたかを反省するよい機会になった。

 今日まで相当すごい反発を見せているけど、もう実体経済の悪化は明らかなので日本のバブル崩壊後のように世界の株価はじりじり安くなると予想。もうちょっと時間をおいて落ち着きがでてきてから(コールですらIV90なんてやってられん)、コールの売りで地道に取っていこうかな、と考えてます。

 今月書いたMoneyZineの原稿にからんで、1929年に始まった恐慌のあとのダウの動きを調べたのだけど、1週間で30%下落→その後2日で20%リバウンドとかやってたので今回も似たようなものになりそうだ。その後はゆっくり下がって結局3年後(1932年)にはダウは1/10近くまで下がったからね。そこまで似るかどうかはわからないけど短期復活はないと思う。

 最近の仕事では、iPhone版Tacticoのデモをパワーアップしたので、今日を皮切りにいくつかの会社を訪問して話をしてくる(そのうち1~2個成約できれば万歳)のと、かなり有望な仕事仲間に出会ったのが大きいところ。

 マイナス面では、人づてに派遣社員頼んだら事前に聞いていたスキルと実態が全然違ってたので久々にマジギレしたこと(Unixでの開発経験5年なのにSSHを知らない、JUnitでテスト経験あるはずなのにデバッガを使ったことがない、とか多数)がある。苦情を言って交代要員をよこしてもらったけどそれでも大差ない人だったので契約解除、となりました。
 スキルの粉飾は業界体質的に多いのは覚悟してたけど、これはあまりにひどかった。まあ優秀な人は興味ある分野のソフトウェアをつくる会社にいくか起業するかするはずだから、何をやらされるかわからない派遣会社には人材がいないのは当然で、要はもともと僕がないものねだりだった、というのが結論だ。

2008.10.14

敗北(2)

前回のエントリは珍しくたくさんコメントがついた。まあ僕も相場に関する他人のブログを読むときは勝っているのより負けているのを見るほうがおもしろいからな。

気持ちも落ち着いてきたので今回の敗因を整理すると次の3つだ。

(1) 確率的な過去のデータにとらわれすぎた
 みな分かっているとおり、相場の歴史の中でもきわめて珍しい暴落だった。もちろん過去にはこの手法できちんと勝利を重ねてきたし、怖がりすぎては何も手出しをできなくなってしまうので必然の結果ではある。

(2) なまじ本業がうまくいっていたので脇が甘い
 2~3年前は自分の収入の大半を相場に依存していたのでけっこう真面目に相場に取り組んでいたし(なにしろ大敗すればサラリーマンに逆戻りなので)けど、最近は本業のほうが面白いうえに収入もできてきたので「相場でスっちゃっても仕事で稼げばいいしな~」と軽く考えていた節がある。

(3) 相場がいつのころからか娯楽になっていた
 相場では損益も大事だが、「ヒリヒリした緊張感を味わえるかどうか」が僕にとってはより大事だ。端金で遊んでてもつまんないからね。すると、資金の増大とともに張りもアップさせないと満足感は得られないので、この循環からは大敗でしか脱出できないことになる。ギャンブラーにとって最もむずかしいのが勝ち逃げをすることだ。

 すると、(2)のようにユルんだ身構えで(3)のような緊張感を得るにはレバレッジをかけるしかない、ということになるわけだ。

 もちろん別に相場から引退するわけじゃないからね。取り組み方は前と変わるだろうけど、相場にかかわるソフトウェアを作っている以上は自らも1プレイヤーとして参加するのは義務だとも思っているし、なにしろこんな面白いゲームは世の中にないので必ずまた手を出すよん。

 でも(3)の状態はなんとか克服しないと。ジジイになって仕事ができなくなったときに大損こいたら復活できんからな。

2008.10.10

敗北

 さすがにここからの急落はねーだろ、と高をくくっていたら見事にやられました。完敗です。まさかいきなり11月のプット7500の敗戦処理をすることになるとは思わなかった。今日は寄りから-1000円だったので逃げ場とかロスカットとかそういうレベルを超えて即死。

 今週の5営業日で日経平均は約25%の下落。しかも一昨日、今日と10%級の下落。こんなのついていけるわけがないぜ。ブラックマンデー超えてるだろうこれは。1929年の暴落時のチャートと見比べたい。

 もう全部ブン投げたので後は知らん。勝手にするがいいさ!

 ちょっと普通に相場をやっていては挽回はできない金額を食らったなあ。仕事でなら十分挽回できる見通しは立ってはいるが、痛いことは痛い。

 マジな話これは世界史的転換点だろう。
 第二次世界大戦でファシズムが滅び、冷戦で共産主義が滅んだあと、とうとうアメリカ型資本主義はここで死んだ。今後の世界はいったいどうなるのか。

 こうなると、株式も債券も通貨も信用ならなくなるので、結局最後に頼りになるのは仕事のウデと家族だなあ、としみじみ思います。

2008.10.09

生きています

 昨日凄かったな!
 生きている間にこんなのが見られるとは思わなかったぜ。下落率ではブラックマンデー、スターリンショックに次ぐ史上3位だそうで。

 月曜日までは下落に備えてのヘッジポジションをちゃんと取っていて、小幅な損失で済んでいたんよ。で、火曜日の午前、日経が瞬間的に1万割ったあと反発基調の動きで、25日乖離率-15%超、11月プットのIV60オーバー、というのを見て突撃を敢行。買っていたプットを全部手放し+新規売り、コールの売りは手じまい、先物も買い乗せて素っ裸のロングポジション。もちろん今年最大の勝負である。
 火曜の午後2時くらいまでは実際いい感じで、これは珍しくいいところで掴んだと勝利を確信して安心しきったのが間違いだった。

 火曜のイブニングセッションの間に欧州の臭さを感じて半分くらい撤収したものの(これをしなかったら完全死亡だったはず)、この勝利の残り香が忘れられずに完全撤収しきれなかったのが敗因かなあ。調子に乗ってレバレッジかけすぎたというのもある。
 でも水曜の午後はさすがにやりすぎだと思って投げることはしなかったぜ。今日はちょっと持ち直しているし、日経10000くらいまで戻る局面はたぶんあるはずだしな。

 とは言うものの、大きく張ったのが玉砕したので、1日にして今年積み上げてきた利益の110%くらいのダメージを食らって少量ながらマイナス転落。ありゃー、今年七転八倒してたのは全部無駄かよ。

 でも今回の暴落では、自分の損よりも、友人の一人が壊滅的に損をして相場から完全に引退し、平凡なサラリーマンになってしまったことの方が残念だ。奴と酒飲みながら相場の話をするのは楽しかったんだけどな。ちなみに豪ドルでのFXのヤラレだそうです。

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