最近のトラックバック

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
無料ブログはココログ

« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »

2009.12.29

部下と仲間

 その後コメントやトラックバックやはてブ経由でいろいろ関連するものを見ていたはっと気付いた。

 僕の求めているのは「仲間」なんです。「部下」じゃなくてね。
 求人サイトを使った、というところから部下を求めていると思われてしまうが、僕の気持ちとしては仲間を求めていたのだ。
 ただし仲間といっても、世間での標準レベルくらいのプログラマが来たところで、僕とはヤムチャとスーパーサイヤ人くらい実力差があるので戦力にならない。(こう書くとまた傲慢だと思われるんだろうけど、事実そうなのだ。もちろん「プログラマとしての実力差」だよ)
 たくさん応募者がいれば1人くらい尖った奴もいるだろうと思って広告を出してみたわけです。


 命令するのは嫌いです。
 なぜなら、命令されるのがものすごく嫌いなので、その裏返しとして命令するのも嫌いだからだ。だいたいサラリーマンをやめた最大の動機もそれで、やめた時点では会社をつくるかどうかも決まっていなかった。

 もちろんそういう考えでは組織として大きくなれないのは百も承知だけど、そもそも最初からそれは目指してない。だから僕は自分の会社は小企業だとは思っているけど、ベンチャー企業とは思っていない。
 もし会社として大きくしようとするなら、よそから経営者を連れてきて、僕がその指揮下に入るようにしないといけないだろう。


 僕の得意なのは、自分で作りたいソフトウェアを企画し、一人でターミネーターのごとく活躍してリリースまでこぎつけることだ。
 事実、これに特化する形でここ3年ほど仕事をした結果、労働時間はサラリーマン時代の2/3になって家族との時間も充分確保できる一方、稼ぎは4~5倍になった。
 自分の会社は人数こそ小さい(僕以外には、外注を除けば技術以外を非常勤で担当する人がいるだけ)が、一人当たりの粗利益でいえば日本の大抵の会社はもちろんのこと、今のマイクロソフトよりも上だし、グーグルとも勝負できる水準だ。(ゴールドマン・サックスには勝てませんがね)

 作りたいソフトウェアを作って、自分と仲間と顧客が満足する仕事をして、家族と不自由ない生活をする。僕のようなタイプにとってはこのスタイルが幸せなんだろうと思う。

2009.12.28

人材獲得作戦・3 の追記

 土曜のエントリは予想以上に大きな反響だった。
 このblogでの「はてブ」の数のトップは長い間、むかしの都知事選近辺で外山恒一に会ったときのものだったが、その3倍以上にのびた。

 もうちょっと書き足したいことが出てきたので追記。

●試験問題の内容について
 1月上旬ぐらいで公開するよ。
 実はこの問題は1年かそこら前に、後輩と酒飲んでいるときに教えてもらった問題で、プログラミングの素養を見るのに適していると思ったからです。他の問題も検討したけれど、難しすぎたり簡単すぎたりでなかなかちょうどよいものがないので使わせてもらった。
 もちろんFizzBuzzよりは難しいですよ。

●「自腹で給料を払う」ということ
 いろいろコメントがついた中で、最も意識の差が大きいだろうと思ったのはここだ。
 僕のように自営業的にやっている人にとって、従業員の給料というのは事実上自分の資産から払っていることになる。しかも一度雇うとなったらその本人のみならず場合によってはその家族の生活まで面倒をみることになるんだし、ビジネスがうまくいかなくなったから払うのをやめるというわけにもいかない。
 この、自腹で給料を払うということの重みは体験しないとわからない。僕もサラリーマン時代には1ミリも分かっていなかった。

 ジョエル・スポルスキーの本に書いてあったけど、「優秀な人を誤って不採用にしてしまっても現状維持になるだけだが、ダメな人を誤って採用してしまったときの損失は比較にならないほど甚大」なのだ。

 そりゃ応募者がゾンビに見えてくるのは当然です。

●「パズルでは実力は測れない」という意見について
 問題の内容を書いていないのでいろいろ憶測を呼ぶのは仕方ないが、ちょっとしたアルゴリズムを考えて実装するというのはプログラマの基礎体力です。
 例えるなら、プロサッカークラブが選手を採用するにあたって100m走をやらせてみるようなものだ。もちろんサッカー選手の実力は100m走で決まるものではないが、もし100m走るのに20秒かかるとしたなら、それだけでプロとして失格なのは明らかである。
 今回僕が出した試験を3時間かかって正解できないというのは、そういうフィルタです。

●人集めの本筋
 今回広告を出してみた目的の半分は、僕が一般の転職市場のレベルを知るためだった。なので最初から、誰も採用できなくても不思議ではないと思っていた。
 やはり少人数でやっている人が規模を拡大しようと思ったら、同じく少人数あるいは自営で似たようなことをやっている人を見つけ、ある程度仲良くなったら「同盟」を結び、さらに関係が進展したら「合併」にすすむというやり方が本筋だろう。

 いまいる仲間もそうやってできたものだ。
 そういう仲間はたまにしか見つからないが、一度見つかれば大きな財産になるのだ。

2009.12.26

人材獲得作戦・3

 求人サイトに広告を出して3週間。
 実に応募者はたくさん来たものです。40~50人はいました。ゾンビのごとくわらわらと集まってきたよ。

 今回は、手っ取り早くふるいにかけるために、最初にプログラミングの実技試験をやりました。都合のよい日時を申告してもらい、その時刻になったら問題を送信(それも僕はcronで仕込むだけ)、応募者は時間内に回答のソースコードをメールで提出、という形式。
 これなら定型的なメールのやりとりでほとんどの作業が済むし、僕の時間の節約になる。

 これから試験を受ける人もいるので問題の内容は非公開だけども、ちょっとしたパズルを解くアルゴリズムを考えて実装する、というタイプの問題です。
 プログラム言語は自由(受験者が得意なものを使ってよい)、標準入出力を使うだけなのでOSも自由、制限時間3時間としました。
 ちなみに僕がこれを自分で解いてみたときは、C#を使って25分でできた。

 ところが!成績はこのように悲惨。これまでに受験した人は36人いたけれども、

●90分で正解 1名(この人はとびぬけて優秀)
●3時間で不完全な回答を提出 6名(このまま続けさせれば数時間で正解が書けるだろうというレベル)
●3時間で何かを提出 18名(しかしこのままでは数日やらせても正解できそうにない)
●何も提出せず 11名

 試験ということで緊張して本来の実力が出ないことを考慮してもこれはひどい。

 こういうだめな連中が安くない給料をとっているから、きちんとやれば創造的で崇高なはずのソフトウェアづくりがIT土方なんて蔑称をつけられるんだよ。いいかげんにしてくれ。

 経歴書や自己PRが自信満々でありながら特に試験の出来が悪い数名にはさすがに腹が立ったので、不採用通知のメールについ厳しいことを書いたら、
「前職では誰からも信頼されてました。もっと評価してください」
「たまたま苦手分野の問題でした」
 という反論まで来る始末。

 こんな頭の悪い奴が今までどうやって仕事をしていたのか不思議でならないぜ。別にプログラミングのスキルがそのまま仕事上の価値になるわけではないが、この程度の問題もできないようでは将来僕がやろうとしていることの戦力には全くならないのは明らかだし、他社に応募しても似たような結果だろう。

 まあ怒ってばかりいても仕方ないので、この飛びぬけて優秀だった人と、それに次ぐ2人ほどに絞ってその後の交渉をしています。この収穫と、世間のレベルを知ることができたことを考えれば今回の費用は充分納得でした。いろいろな人の経歴書を見るのも人生模様が垣間見えて楽しい。(求職してる本人は必死だから失礼かもしれないけど)


 あと意外だったのは次の2つ。

●Cしか知らない奴が多い
 問題の性質からいって、キューやリストが必要なのは明らかなのに、言語にCを使う人が相当多い。(C++じゃないよ)
 たぶんこの人たちは言語はCしか知らないのだろう。仮に仕事で必要にならずとも、現代的な言語の習得意欲というのがないものなのかね?

●学歴と試験の出来の相関
 予想以上にくっきりありました。特に35歳以下では。有名大学>無名大学>専門>高卒の序列は確かにある。
 もっと大勢の応募者がいたら、たぶん僕も学歴で機械的にフィルタするだろう。これは実はかなり機能的なのである。初めて体験しました。

#12/28 なかなか反響があったので追記しました
#12/29 さらに関連したものを書きました

2009.12.02

USD/HKDショート

 最近の為替相場はなかなか面白くなってきました。
 ちょっと考えて、最近USD/HKDのショートという長期投資プランを決行した。まあWebで調べるとやっている人は少なくないので僕のオリジナルというわけではないんだけど...

 要は、現在米ドルとペッグしている香港ドルが、やがて変動相場制になる(あるいは、ペッグのままレートが変化する)ことを期待するものだ。もちろん香港ドル買いの米ドル売りで。香港ドルが高くなる根拠としては次の通り。

●過去数年でこれだけ米ドルが下がり、それに引きずられて香港ドルも(香港経済と関係なく)下がってきた。
●実際、USD/HKDレートは変動が認められている範囲で香港ドル高の上限値付近で最近動いている
●調べると最近の香港経済はバブルの様相を呈しているようだ。香港当局が利上げしたくてもペッグしていては無理があるので、レートを変化させる誘惑は存在するだろう。
●そのうちには、香港ドルは人民元とのペッグになる可能性はわりとある。元/ドルが変動相場になれば当然元高だ。

 この作戦のよいところは、ずっと現状維持だったとしてもいつでもイーブンで逃げられることだ。しかもFXなので実質的に拘束される資金はごく小さいし、いまのところずかながらHKDの買いでスワップポイントがつくし、長期戦になっても安心できる。

 一方作戦が失敗する可能性としては、

●変動相場になったはよいが香港ドルが予想に反して落っこちていった(これが一番怖い)
●何か超法規的措置で強制決済(いまや香港は中国の一部なので一応ありうる)
●米ドルが急に高くなり、香港ドル高の期待が薄れる(ドルが高くなるのは当分ありえないし、あったとしてもイーブンで脱出できるのであまり気にしない)

 といったところだ。

 もちろん必勝というわけではないが、賭けとしてはずいぶん割がよいと思うんですがどうでしょう。決着がつくには何年もかかるかもしれないけど、とりあえず10万USDをショートしてみました。今後の情勢次第では積み増していくでしょう。

 しかし気になるのは、FXOnlineではUSD/HKDが一日のうち何度かオンライン取引停止になることだ。30分くらいすると正常になっていることが多いんだけどね。これで肝心なときに決済できないのは困るぜ...

« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »