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2009.12.29

部下と仲間

 その後コメントやトラックバックやはてブ経由でいろいろ関連するものを見ていたはっと気付いた。

 僕の求めているのは「仲間」なんです。「部下」じゃなくてね。
 求人サイトを使った、というところから部下を求めていると思われてしまうが、僕の気持ちとしては仲間を求めていたのだ。
 ただし仲間といっても、世間での標準レベルくらいのプログラマが来たところで、僕とはヤムチャとスーパーサイヤ人くらい実力差があるので戦力にならない。(こう書くとまた傲慢だと思われるんだろうけど、事実そうなのだ。もちろん「プログラマとしての実力差」だよ)
 たくさん応募者がいれば1人くらい尖った奴もいるだろうと思って広告を出してみたわけです。


 命令するのは嫌いです。
 なぜなら、命令されるのがものすごく嫌いなので、その裏返しとして命令するのも嫌いだからだ。だいたいサラリーマンをやめた最大の動機もそれで、やめた時点では会社をつくるかどうかも決まっていなかった。

 もちろんそういう考えでは組織として大きくなれないのは百も承知だけど、そもそも最初からそれは目指してない。だから僕は自分の会社は小企業だとは思っているけど、ベンチャー企業とは思っていない。
 もし会社として大きくしようとするなら、よそから経営者を連れてきて、僕がその指揮下に入るようにしないといけないだろう。


 僕の得意なのは、自分で作りたいソフトウェアを企画し、一人でターミネーターのごとく活躍してリリースまでこぎつけることだ。
 事実、これに特化する形でここ3年ほど仕事をした結果、労働時間はサラリーマン時代の2/3になって家族との時間も充分確保できる一方、稼ぎは4~5倍になった。
 自分の会社は人数こそ小さい(僕以外には、外注を除けば技術以外を非常勤で担当する人がいるだけ)が、一人当たりの粗利益でいえば日本の大抵の会社はもちろんのこと、今のマイクロソフトよりも上だし、グーグルとも勝負できる水準だ。(ゴールドマン・サックスには勝てませんがね)

 作りたいソフトウェアを作って、自分と仲間と顧客が満足する仕事をして、家族と不自由ない生活をする。僕のようなタイプにとってはこのスタイルが幸せなんだろうと思う。

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コメント

数日、粘着してるようですみません。

今回のエントリのようなことが真意だったなら、
今までのエントリも納得です。

プログラマの出来る人は出来ない人の数百倍できる、というのは普通に現場でよく見てることなんで、最強の兵隊の嘆きも理解できるつもりですし。

問題と言うか分岐点は、今後、
「仲間」と上手くやっていけていくうちに、
「仲間」の中に「チャンスだから組織を大きくしよう」という人が十中八九現れることです。
(これは個人個人における「潜在的な満足の沸騰点の高さ、ベクトルの違い」であり、
最初(面接の時点とかで)にそれを自覚したり見抜いたりすることはきわめて難しいです)

この時、どれだけ綺麗にその人と袂を分かてるか、が鍵ですねぇ。

がんばってください。


さっきのコメントを書いてから
ちょっと思いついたことがあったので連投失礼。

奇しくも前エントリーで「自分が相手の給料を払うことの重要性」を書いておられましたが、
「仲間」(命令権と責任がお互いプラマイゼロ)の関係で、経済的には一方的にあなたが責任を負う状態を、どう契約としてまとめるかも鍵になると思います。

「お金を払うんだから、最低限これだけは言うことを聞いて」という事になるかと思いますが、往々にして仲間内の仕事集団が破綻する原因は、此所の部分のすりあわせ不足です。
「最低限これだけ」というのがなんなのか?
「この仕事をやるやらない」という判断も「仲間」なら参加する権利があります。
似たような価値観、実力がある仲間だからこそ譲れない一線は多くあり、また、これは客観的に判断が付かないものが殆どです。

また、命令を出すのが嫌いとのことですが、では、意見が食い違って相手が仕事に手を付けない場合、それも「仲間であること」という契約のうちに含めて容認できるのか?という点も問題になります。
判断、決定が等分な「仲間」である以上、「仕事していないのだから給料は出せない」と言うことは出来ません。「それは出来ないという判断」も仕事に含まれますから。

命令と責任は表裏一体であり、片方を欠いた集団を運営するのは至難の業です。

「給料を渡す条件」だけは、「仲間」ときっちり話し合われることをお勧めします。

仲間を求めるなら、共同経営者として会社役員に迎え入れるか、個人事業主に請負委託する形でパートナー関係になるべきだろう。もちろんその場合は報酬は、業績・成果との連動するとはいえ一般的に雇用よりも多くなる。
雇用はあくまでも労働時間を買って指揮命令する形態で、給料は安く済むが得られる成果が保証されるわけではない。その関係は部下であって決して仲間ではない。

私は被雇用者サイドですが、
経営側の「給料払ってるんだ」意識はよくわかります。
同時に、被雇用者としては、「自分の人生という
プライスレスなものを会社に投じる」という思いがあります。

結局、このバランスがかみ合うことが、
その会社で働く、ということなんでしょうね。
例え高い給料だったとしても、人生を投じる価値がない
と思えば、真っ当な人材は次の投資先を探すでしょう。

経営サイドのレアな声はなかなか聞けるものでもないので、
これからも記事楽しみにしています。

http://naraduke.net/vc/dhv0ar0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

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