中学受験について
僕がいつも読んでるblogで、中学受験についての話が立て続けに出た。僕が受験してからはもう21年も経つんですね。
●中学受験こそ日本のエリート教育の本流、東大なんてクソ
●中学受験を終えて思うこと
この小島先生は僕が中学生のときに数学を教わっていた。「ぼくは、「東京で中学生が数学を教わるなら小島先生」という超有名な人物になってしまった」とあるけど当時確かにそのとおりで、僕はその評判を聞いて親に費用をねだって通ったのである。でも僕はサピックス出身じゃないです。
実は、僕は小学生のときはいわゆる受験エリートそのものだった。1万人以上が受ける試験で1位になったことが2回ある。(ただ、毎週*3年間試験を受け続けて、だが。10回以上1位を取ったもっと凄い奴も複数いた)
一つ言えるのは、当時がんばって勉強してたのは別に大企業に行くためでも東大に行くためでも親を喜ばせるためでもなく、純粋に競技としての試験でスコアを出したかったから、というだけだった。スーパーマリオでノーミスクリアしたい、というのと動機としては大して変わりはない。
スポーツはいまいちダメだったし学校の授業は知ってることばかりで時間の無駄だしで退屈している小学生だった自分には、この世界はすごく楽しかった。
もちろん中学受験をすると決めたのは100%親の責任だけど、僕は幸運にもそういうのに向いていたのだな。
今思えば、当時気づかかった中学受験最大のメリットは、矛盾してるようだが「受験のためのエネルギーロスを最小化できたこと」だ。
小学生の時点で、受験勉強はチョロいと見切ることができた。実際、僕が大学受験用の勉強を本気でやりはじめたのは高3の11月からだが、東大理Ⅰ志望だったので楽勝だった。
その分、時間とエネルギーを受験勉強ではなくもっと他のことに使えたのが人生に決定的な意味をその後与えている。中高6年間、思う存分にコンピュータとソフトウェアをいじり倒し、当時発売されたPC-9801用のゲームの半分以上はプレイした(手段は聞かないでください^^)という経験があるからこそ今の僕があるわけだし、それがなかったら今頃は平凡なサラリーマンをしていたかもしれない。
その分小学生の時期には拘束時間は長かったわけだが、どうせ受験勉強をするんだったら、自我が十分確立して将来の方向性が決まってくる中高生時代を犠牲にするより、まだ親の付属物のような小学生時代を犠牲にするほうが何十倍もマシだろうと思う。
あと、同じく試験を突破してきた比較的同質な友人が多くできるメリットも見逃せない。
なので僕の娘には、まずは受験向きの資質があるかどうかをよく見定めて、ありそうだったら中学受験させたいと思ってます。
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日能研は全国各地に進学塾を置く企業で、メインは中学受験を予定している小学生を対象とした塾やカリキュラムの運営です。 [続きを読む]
これ、わたしも読みました
>まだ親の付属物のような小学生時代を犠牲にするほうが何十倍もマシだろうと思う。
そんな気もする一方、この時期だって一般の人が
考えている以上に好奇心や感受性が強くって
気づかないうちに後々の人間性を決定するような
影響を受ける時期だったりする可能性はないんだろうか?
>あと、同じく試験を突破してきた比較的同質な友人が多くできるメリットも見逃せない
異質な「友人」が出来るメリットのほうはないんでしょうか?
投稿: | 2010.02.14 02:03
面白いですね~。
>投稿者さん
そんな気もする一方、この時期だって一般の人が
考えている以上に好奇心や感受性が強くって
気づかないうちに後々の人間性を決定するような
影響を受ける時期だったりする可能性はないんだろうか?
それを言うなら中学生や高校生もそういう時期です。
>異質な「友人」が出来るメリットのほうはないんでしょうか?
友人は異質がいいとも同質がいいとも言えません。気が合い楽しく長く付き合えればそれが一番です。
教育に「正解」はないと思います。
振り返って「あれはよかった/悪かった」とは言えるけれどそれは結果論です。万人には当てはまりません。
子どもがとても嫌がるなら、もちろん無理に中学受験をさせる必要はないと思いますが、子どもが楽しんで受験勉強しているのなら、それはそれでいいんじゃないでしょうか?
投稿: | 2010.03.13 17:25