プログラマはコードで会話する
先日図らずも注目を集めてしまった人材獲得の件で。
1人採用して、実際に仕事を始めて3週間経ったのでその感想。
実は彼は中国人で、日本で生活して5年になるが、正直日本語はやや怪しいところがある。特に会話は。
なので、日本の顧客と直接折衝するような仕事は無理なのだけど、プログラムを書いてもらうために雇ったのであるから言葉の問題はほとんど気にしていなかった。いざとなればこっちが英語で説明してあげればいいんじゃね?と軽く考えていた(中国語はマッタク分からないので...)。
実際フタを開けてみると、本当にそのとおりだった。subversionのcommitごとにdiffを見ればどういう思考をしたかはだいたいわかる。むしろ、自然言語で進捗を報告すると、30%しかできていないのに80%できたと見栄をきったり、1日でできる仕事なのに「これは1週間はかかるッスね」と言って楽をするといった不正が簡単にできてしまうが(正直僕もやったことは過去にあります)、commitログはうそをつかない。これはたいへんに大きい。
もちろん、何を作ってもらうかを理解してもらったり、大きな方針を議論するためには自然言語は必要ではあるが、プログラマ同士はプログラム言語で相当意志疎通できるものだし、信頼できる方法だ。
たぶん、世の中の多くのプロジェクトは、commitログを見ても何がどれくらい進んでいるかを把握できない人が指揮をとっているためにものすごく大きなコストを払っている。
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コメント
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プログラムが解ってっても
マネージメントが解ってなければ同じ事。
どっちが欠けても無理です。
2~3人程度のマネージメントをチーム規模のものと同じだと考えてはいけません。
ただ、プログラムの場合、出来る人は出来ない人の数十倍から数百倍の生産性を発揮するので、出来る人2~3人のチームが全ての需要を満たせればそれに越したことはないわけですが……まぁ、それは出来る人の絶対数から見て無理なんで。
投稿: 猫 | 2010.02.22 05:15
私の経験からいくとエントリのようなプログラマの管理方法でも5人くらいまでは楽勝ですよ。
10人くらいになると人員の構成にもよるけれど厳しくなってくる。
20人以上は明らかに違うタイプのマネジメントが必要ですね。
でもそこそこ優秀なエンジニア10人でできないプロジェクトをそもそも作るべきではないと考えますが。
うまくインターフェースを分けたりして小グループでも実現できるよう分割すべきです。
投稿: fukuyas | 2010.02.23 23:56