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2010.05.29

iPad

さっそく買っていろいろ使ってます。
このエントリもiPadで書いてます。

やっぱり画面がでかいのは良いねえ。Webを見るのにPCと遜色ない解像度なのはすばらしい、というのが第一印象だ。

電子書籍という観点からは、
●文字中心のコンテンツを見るのは実はかなりつらい。液晶が明るすぎてすぐ目が疲れてしまう。一般書籍は正直あまり読みたくない。
●絵中心で、丹念に読む必要のないものには向いている。雑誌、マンガはぜひこれで読みたい。

といったところ。
あとは子供向けのコンテンツも強力。絵本、図鑑の分野は相当浸食されるように思う。娘が3〜4歳になったら専用iPadを買い与えよう。

というか、PCと遜色ないというより、これはPCそのものだ。用途は完全にかぶっている。
違うのは、PCはWindows,Macともにたくさんアプリとウィンドウを開いてごちゃごちゃしてるのに対し、iPhoneで作った文化で押し通してきてるという点だけかなあ。

こいつを黒船と認識すべきなのは出版業界じゃなくて、PCを持ち歩く人すべてなんじゃないかというのが一日使っての感想です。

2010.05.26

長期的課題が進まない件

 ソフトウェアの仕事をしている人は大抵そうだと思うが(他でもあてはまる仕事は多いだろうが)、日々のタスクは多数のすぐ終わる小さいやつと、少数のじっくり腰を据えてやるべき大きいやつの2種類がある。

 最近の僕の場合具体的には、

●小さいやつ
ちょっとしたバグフィックス、顧客からの問い合わせメールの回答、テストが不十分だった機能のUnitTestの追加
●大きいやつ
iPhone/iPad向けの移植作業

 という感じだったわけだけど、小さいタスクはやればすぐ終わるのが見えているし緊急性も高いのでついそれを先にやってしまい、それが片付くとつい気持ちが緩んで「さてちょっとデイトレードでもするかな...」と考えてちょろっと相場を張ったり、あるいは単にいろいろWebサイトやblogを巡回しはじめ、気がつくとけっこう時間が過ぎていて「もうじき娘を保育園に迎えに行く時間だからiPhoneは今日は進展なしだな」となってしまうことが割とある。

 こういう状況でも、短期的課題については確かにクリアしているのでそれほど失敗した実感がないのがタチの悪いところだ。

 iPhoneの件はトータルでなら500時間程度はかかることだから、確かに1日だけなら進展がなくても殆ど影響はない。でもそれが積み重なると甚大で、ずるずると時間が過ぎてしまうことが多い。

 短期的課題に気を取られるあまり長期的課題がほったらかし、の問題は本当に昔から解決できないよなあ。
 でも短期的課題だけで100%アップアップだったサラリーマン時代よりは、今は速度的に不満足でも進んではいるだけマシだけども。

 一応この問題には乱暴な解決策はあって、「ハッタリでもよいので長期的課題の達成を対外的にcommitする」だ。でもこれは体力的・精神的には無理をすることになるし、達成できないリスクも高いので、子持ちにはハードル高い。
 夜に酒飲むのをやめてコーディングにぴしーと集中したほうがいいのかな...。

 そうこう言っているうちに明後日にはiPadが発売である。そわそわするのでこの日は自宅で仕事することにして、宅配便を待つ予定です。

2010.05.12

コメントに返事

予想以上にコメントがきたのでいくつかお返事。全部には答えられないけど...

> 出鱈目な財政破綻論を素人に論破されてるけど、そっちは無視なの?
 MoneyZineのコメントも妙に盛り上がってて驚いた。
 信者は怖いねえ、というのが率直な印象だがこれについてはそのうち改めて書きたい。

>> 10年前はAppleは瀕死状態だったし
>事実と異なりますね。
 たしかに時期はずれてました。まあ10年前はおろか5年前からですら今のアップルは想像できない姿になりましたがね。
 この強権ぶりはナチスも真っ青ですがいつまでつづくのか...

>技術者としてだけでなく会社の顔である経営者として
>ブログに言うべきでなないんじゃない?と思うことは、
>ここ読んでるとよく感じます。
 常識的にはそうなんですけどね、当たり障りのないことばかりでも自他ともに面白くなかろう、ということで。

 自分の能力に自信があるかといわれればYesだけども、世の中にはさらに上がいることはもちろん知っているし、上下の比較をしてどうこうするより道を究めることを優先したいというのが正直なところ。
 僕にとってのソフトウェアづくりは矢吹丈にとってのボクシングみたいなものだからな...。経営者としての器ではないことは自分でよくわかっている。

 最近は製品のメジャーアップデートをメインに、マイナーアップデートの割込を並行作業しつつiPhone版への移植も進行させる具合で忙しくしてます。iPadは予約済みなので、発送までにどれだけ完成度を高められるかが勝負どころだな。

2010.05.04

独立について(つづき)

 前回に関連して独立の話を補足したくなりました。
 過去の経験からいって、自分も含め、独立している人とサラリーマンの人の最大の違いは、仕事を「純粋に楽しんでいる」か「つらいけど、お金を得る対価として仕方なく受け入れている」かだと思います。もちろん全員がきれいにあてはまるわけではないが、傾向としては確実にある。

 結局人が生きる意味は日々が楽しくて充実しているかどうかに尽きるわけだから、仕事であれ何であれ、何かを嫌々やる、というのは精神的に損ではないかと。それよりも、やりたいことを存分にやって、自分の能力の100%を常に効率的に絞り出すような仕事をやったほうが「楽しくて稼げる」のでは、と思ったのが独立した理由のひとつでした。
 ソフトウェアを作る腕だけは自信があったし、もしダメならまたサラリーマンに戻ればいいだけの話なので特に何を失うでもないわけだから。

 一応いまはその計画はある程度成功して(途中では危ない局面もあったが)、今は楽しく仕事しているうえに稼ぎは数倍になったのだからそれは他人にも勧めたくなるというものです。いまの僕の従業員も、いつかは独立してほしいと思っているくらいに。本当にサラリーマン当時は世の中のことを知らなさすぎた。

 とくにソフトウェア業界では、優秀な1人は平凡な10人をあわせたよりも価値があるものだし、あまり大きな人数がいると優秀な人であってもそれだけで極端に非効率になるし、作りたいものを作っているかどうかでパフォーマンスが何倍も違うし、という特徴があるので独立するメリットは大きい。

 なのでいわゆる「安定志向」というのがどうにもこうにも理解できない。
 20年前にJALに入った人は自分は安泰だと思っただろうけど実はそんなことはなかった。
 10年前はAppleは瀕死状態だったし、Googleもあまり知られていない存在だった一方、マイクロソフトは当時からは考えられないほど勢いがない。なので10年後に安定して有名な会社というのは、今はまったく予想もできないところのはずだ。
 何しろこれだけ不透明な世の中なんだから、個人の技能を磨く以外に頼れるものはないというスタンスは必要でしょう。組織に「飼われている」だけの人になったらおしまいですからね。

 最近妙に坂本龍馬が人気があるのも、組織に属さずに自由に生きることへのあこがれがあるからではないかと思います。

 しかし一方、以前入社試験をしたときに集まってきたような、ありえないほどダメなプログラマが世の中にはかなりの数いることも事実なので、そういう人は相応の仕事を与えてくれる会社を探さないと生きていけないようにも思うので難しい。僕の感覚だと正直なところ、あのとき応募してきた人材の8割は、無給であっても雇いたくないレベル(足手まといになるだけ)だったんだよな...

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