最近のトラックバック

2021年7月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »

2010.07.15

選挙の後

 たまには政治ネタで。
 選挙のあと、急に日本の財政危機がいよいよ本物、という論をよく見るようになった気がする。たとえばこれとかこれとかこれとか。
半分ネタであっても、確かにこの選挙の結果、次の衆院選までの3年は確実に大きな政策は出てこないだろうし、そのあとだって怪しい感じになってきた。

一方菅さんは、(選挙の前だが)「強い経済、強い財政、強い社会保障を一体として実現する」みたいな呑気なことを言っている。
そんなに全部できるわけないのは明らかなはずなのにね。たぶん言っている本人もそんなことが実現可能とは思っていないが、立場上そう言わざるを得ないのが見え見えだ。

前の戦争で中国戦線も南方資源も太平洋の制海権も全部何とかしようとした日本の悪い癖のように見える。

というか、みんなもう本音では正統的な財政再建は無理、ってわかってるんでしょ?
現状ですら十分キツいのに、これから労働者人口は減る一方、老人は増える一方なんだから。
「いつかは起きるけど今じゃない」と皆が思っているというのはバブル経済のときと一緒であり、そういうのは意外と早く起きるのが歴史の教訓だ。

正直言って、僕も老人や生産性の低い役人の生活を維持するためにクソ高い税金と社会保険料を払うのもうんざりしてきた(稼ぎの半分持って行かれるんだもんな)ので、早くドカンと乱世が来ないかなと思いはじめたよ。

いくらかの英語力とiPhoneアプリ作る腕前があればまあ何が起きても世界のどこかで食っていく道はあるだろうし、混乱上等です。

2010.07.05

iPadこれまでのまとめ

 iPadを使い始めて1ヵ月強。
 現在製作中の相場用アプリも主力機能は8割ほどでき(工数的には8割だが微調整はいろいろあるのでスケジュール的には5割くらいか)、残っていた最大の難所を昨日から今日にかけて突破したので、いまの感想をまとめてみる。

●本格的なアプリを作るのは大変
 これはiPad固有というわけではなくiPhoneでもそうだが、「iPad/iPhoneアプリとして胸を張れるレベルのUI」を作るのは、「Windowsアプリとして胸を張れるレベルのUI」に比べてすごく大変である。軽く3倍は時間がかかる。これは別にAppleが開発ツールを手抜きしているからではなく、
* Windowsはもともとデスクトップに複数のアプリのウィンドウを並べる設計である
* 従ってUIはかなりの部分まで標準化されており、アプリもそれに従うのがデスクトップの美観の観点から正しい選択であった
* ガリガリとアニメーションをするようなカルチャーが幸か不幸かWindowsアプリでは育たなかった
 といった要因による。

 しかしiPad/iPhoneでは画面を1つのアプリで占有する上、ちょっとしたもの表示するにもアニメーションやフェードインするのが当然のカルチャーが定着したため、凝ったUIでそのアプリの世界観をユーザに十分に体験させるようにしないと満足が得られない。
 この「凝ったUI」というのがなかなか大変。凝りすぎれば味が悪くなるし、素朴すぎてもダサいし、ある程度出来上がった後でも、本気で磨きをかけはじめると永遠に作業が終わらないところだし...。これはまだまだ修行が要る。

●家庭内でのコンピュータの使い方が変わった
 アプリ開発者としてだけではなく、もちろんユーザとしてもバシバシ触って、もう何十個もアプリを買いました。(相変わらずゲームが主力コンテンツなのは仕方ないところだが)
 それで一番変わったのは、家の中でコンピュータを使うのが、「PCの前」から「家中どこでも」になったのが大きい。家庭内だと、PC自体はノート型であっても家の中で持ち歩いたりはしないものだけど、iPadならそれができる。なのでベッドの上でゴロゴロしながらWebを見る、というのがたいへん自然にできるようになった。ベッドの上で寝る前/起きた後に携帯いじっている人は多いと思うけど、こういうときの用途は確実にiPadが置換できる。
 あと、気づいたら妻がiPadを台所に持ち込んで、検索したレシピを表示しながら料理してた。こういう使い方はiPadで初めて可能になったといえる。
 この路線だと、テレビやDVDプレーヤとの連携がビシッとできるようになるとさらに強力。家の中のリモコンが一掃できるとすばらしい。

●PCの素人でも使える
 僕の母はPCはまったく使えず、携帯のメールもできないのだけれども、試しにiPadを渡して、

* 指1本で移動
* 指2本で拡大縮小

 とだけ教えたところ、以前行ったというインドの街を探すことに成功していた。これはかなり革命だと思います。やっぱキーボードは敷居が高い。キーボードというのは、シェルがUIの基本だった時代、あるいはN-88 BASICが
How many files? (0-15)
 と出してきた時代の遺物でしかないと思いましたよ。僕のような人種はキーボードが人体の一部といえるほどまで一体化してしまっているけど、一般人はそうではないからな...

 もうすぐ1歳半の娘もそろそろ言葉も話しはじめたので、iPadを中心にコンピュータに触れさせていきたい。

 こんな感じで、iPadはPCと携帯の中間の地位を確実に占めるでしょう。電子書籍がどうこうというのは単にアプリの1つのジャンルでしかない。
 数世代先のiPadはPCが不要なくらいに進化してくれると思いたいが、テラバイト級のストレージはPCじゃないと無理なのでここをどうするかは今後のテーマかな、と思います。

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »