中国をギャフンと言わせるには
尖閣諸島の件で、みんな国辱だとかこの際核武装してしまえとかナショナリズム全開で騒いでいるが、もうちょっとヒネリを利かせた対応をすべきと思う。
そりゃもちろん、「この際、戦艦大和を再建造して東シナ海に配備します!」とか発表があればたいへん愉快な気持ちになるだろうけども、軍事力を背景にした外交上の恫喝というのは正直20世紀までのやり方であり、コストに対してリターンが低すぎるというのが第二次世界大戦や冷戦の教訓である。
具体的には、
●「ちょっと前まで香港や上海や満州を支配されてた国がいまさらあんな小さな島にこだわって楽しいですか?」と挑発する
●周辺の中国漁民に対し、獲った魚を日本市場で売るなら許可する、と発表する。魚は日本人の口に入るし、漁民としても日本で売ったほうが高く売れるので嬉しいでしょう。これならむしろ漁民を取り締まるのは中国側のターンになりそう。
●日本製のアニメ、ゲーム、漫画等に報復的な高い関税をかける。たぶんそんなの無視でコピーしてくるだろうが、そのときこそコピーの実態を世界に告発しまくる。
あたりかなあ。
もはや、国の威信をかけてどうこう、とかはセンスが古いと思います。知的財産のほうがものをいう時代であることをアピールしなきゃね。
なお、僕の中国人の従業員に今回の感想を聞いてみたところ、
* 日本政府が弱腰すぎるのに一番驚いた
* 尖閣諸島の領有権は今後日中で話し合って解決すべき(←これは僕と認識が違うが)
* 中国の強硬姿勢はヒトラー時代のドイツを連想する。インドやアメリカを刺激しすぎるのはよくない。
* なんだかんだで数年後には尖閣諸島は中国のものになるだろう
とのことでした。
まあそうかもね。何十年かして日本国債が償還不能になったら沖縄全域も売り渡さないといけないくらいになるかもしれん。
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