保育園の話
ちょっと気になる記事発見。
池田信夫は常識的に考えてこれがおかしいと思わないのだろうか? 保育のコストが子供一人月額50万円なんてそんなのあるわけないだろうに。専属の保育士がいたとしてもそんなに行かないわ。というか、大人でも一人で50万消費している人なんてそういないでしょう。
最近は毎日夕方娘を保育園に迎えに行っているのでだんだんこのあたりの事情もわかってきたが、実感として待機児童の問題は2つある。
●場所がない
保育園はそれなりの広さがないとできないが、特に都心部ではそれに向いた不動産がそもそも少ない。いくら予算があってもモノがなければどうしようもない。
この領域で市場原理が働いていないというのはその通りだが、保育園というのは学校と同じく自宅近くにないといくら設備や定員があってもどうしようもないのだ。
●入れるかどうかの基準が不明
希望者が定員より多いとき何が基準になるのかがいまだによくわからない。家庭状況が点数化されて保育の必要性が判定されるらしいが、そんな役所が決めたルールで納得いく基準になるとはとても思えないので入れない人は不公平感を抱くだろう。特に自分より切実度が低そうな人が保育園に入れたのを見たときには。
でも市場原理を導入すべきというのは賛成である。手っ取り早いのは、保育希望者が保育料を「入札」して、高い値段をつけた人から入れるようにすることだ。で、それで金が集まりすぎたら保育園を充実させる予算に回せばよい。これなら不公平感はないはず。
なお保育料は所得で決まるので、池田信夫のいう「月2万円」はウソである。
僕の場合、2008年は本業も立ち上がったばかりだったうえにリーマンショックで相場でも大損したので2009年の保育料はたいへん安かったのだが、翌年はそれなりの所得になったので保育料も大幅アップ、しかも忘れたころに「所得の上がったときから遡って増額分を支払え」という命令が新宿区から来たのでけっこうな出費になりました。
最近のコメント