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2012.07.01

価値をマーケットに判定してもらう

 前回の続きです。
 ソフトウェアの重要な性質である、

「作るのは大変だけど、価値のあるソフトウェアが安定稼働しはじめれば膨大な利益を生む」

 という状態にどうやってもっていくか? というのがテーマです。

 まず大前提として、価値をマーケットに判定してもらうようなものでないとこの状態にはもっていけない。
 この対極にあるのが単純な人月単位の請負仕事で、作る製品が最悪のクソでまったく売上があがらなかったとしても契約の金額はもらえる(=損失は発注側がかぶる)一方、大きな利益があっても当初の約束分しかもらえない(=利益は青天井で発注側のものになる)というものである。

 価値をマーケットに判定してもらうということは、製作経費も回収できない可能性も相当高いということなので、何の実績もないまま参入するのは無謀である。もとの資金が最初からその覚悟を負っている場合(VCなど)に比べ、完全に自己資金でやるとなるとリスクはいっそう高い。少なくとも、プロジェクト初期から人をバンバン雇ったり立派なオフィスを構える余裕はない。

 前回書いたように、僕は資質的に経営は無理っぽいのと、他人資本でスタートしたためにたいへんな苦労をしている起業家を複数知っていた(他人資本だったというだけが苦労の理由ではないけども)ことから、自己資金でスタートするというのは確実に決めていた。
 もっとも独立当時での経験では大した知見はもってなかったけど、自己資金でスタートして後から情勢によって他人資本を入れるのは可能だけど、逆向きは不可能ということだけでも自己資金でスタートするには十分な理由である。

 さて自己資金で人を雇わずやる場合、どうしても長期戦になる。
 仮に自分が並のプログラマーの3倍の能力があったとして、
 ウォーズマン理論を適用した場合でも、素の能力で3倍・長時間労働で2倍・コミュニケーションによるロスがないことで2倍の効率で12倍のパフォーマンスを出すのがせいぜいである。
 これは純粋に技術面だけの話で、非技術的なことについての能力は自分は凡人と同等以下だし、長く続けるうちにはモチベーションの下がる時期もあるから、どうみても最初に売り上げがたつまでは最低1年は無収入で乗り切る必要があるわけだ。

 当時は独身だったし、相場での収益もあったので、1年間無収入という金銭面の負担は何とかなりそうだったが、それだけの時間を投入しつづける意欲が維持できるかどうかはちょっと自信がなかった。

 そこで最重要だったのが、「好きな分野のソフトウェアであるかどうか」である。これは本当に重要で、好きなことであるから長くつづけられるし、いいアイデアを思いつく可能性も高くなるし、そしてなにより、仮に無収入期間が長くなったりプロジェクトの失敗が見えてきたりした場合でも、精神的に乗り越えられそうな気がしたからである。

 僕の場合はその分野として相場に関するツールを選択したわけです。
 また続きを書きます。

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コメント

勉強になります。続きも楽しみにしています。happy01

>12倍のパフォーマンスを出すのがせいぜい
どんだけ自惚れてんだよこの人

>どんだけ自惚れてんだよこの人

 まあ、主張することの一部は正しい側面もあるとは思うのですが・・・、
 長年、コンピュータなどの分野に接していると、主要なアルゴリズムの理解とか数学的な素養ももちろん大事ではありますが、プログラマにとって一番重要な能力は何よりも管理能力だと思います。これがないと、プロジェクトが大きくなるにしたがってグダグダに・・・。さらに管理能力は会社を経営する上でももっとも要求される能力の一つです。
 で、ご自身のブログがもう3年ほど管理されずに放置状態とは・・・、まあ、推して知るべしですね。
 あと、趣味で買うならいざ知らず、日常の実用車として電気自動車に手を出すのは技術者としてもチョット・・・というところですね。ノートパソコンとかのバッテリを見てれば、どんな事態になるのか想像がつくでしょうに・・・。

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