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2005.08.06

チームアメリカ

 昨日打ち合わせのために出かけたついでに観てきた。
 イラク戦争のころ、反ブッシュ発言をした俳優たちが血祭りにあげられる映画という予備知識だけ持って観にいったが、やはりそれ以上のものはほとんど何もなかった。金正日が実名で出たことくらいか。
 一応、右も左もクソで平等に価値がない、とか俳優が政治的発言をすること自体に反対しているとか、もっともらしい解釈もできるんだろうけれども、結局トレイ・パーカーは本心のところでは右翼だったというところ。
 愛国戦隊大日本の現代アメリカ版といったところか。

2005.07.07

宇宙戦争

 素人目にはあのオチに憤慨するだろうが、まああれは原作どおりなので仕方あるまい。
 あるいは、1938年にオーソン・ウェルズのラジオ放送がパニックを起こした背景にはナチスが侵略戦争を起こしそうな不安感があった話を関連付けて、スピルバーグはテロリズムへの不安感を煽っていると考える人もいるだろう。(実際、家族を探す壁一面の張り紙が露骨に9.11の思い出させるシーンがある)
 しかしこれはそんなテーマ性とは無縁の、純粋に「怖いモノ」「人智を超えたモノ」を描いた単純な映画ですよ。これは褒め言葉で、ジョーズや未知との遭遇の頃の感覚がスピルバーグに帰ってきた。しかも当時と違ってCGがバリバリ使えるので、人が虐殺されたり大量の死体が川を流れたりといったシーンがたっぷり入っている。
 そういう大惨事でありながらコメディー基調なので(「大阪ではロボットを倒したそうだ。日本人にできたなら俺たちにもできる」というセリフなど)、雰囲気はスターシップ・トゥルーパーズだ。これが好きな人は楽しめるはず。
 またトム・クルーズを起用しておいて徹頭徹尾報われないボンクラ夫というのも素敵。自分では子供の面倒が見きれないので妻の実家に子供を届けにいく、というのがそもそもの動機だったことに注目。

2005.04.26

コンスタンティン

 虫とか蛇とかのエフェクトは良かったんだがな。肝心の話がどうしようもない。
 キアヌは生まれつき超能力があって、しかもタバコの吸い過ぎで肺ガンで、死ぬのを回避するため仕方なく悪魔と戦っているという設定なのだが、これでどう感情移入しろと?
 「運命の槍」も冒頭から散々匂わせておいて結局殆ど使ってないし、世界観にも消化不良が多すぎる。サタンの息子が人間界に現れる、とかすべては神が計画している、とか風呂敷を広げるだけ広げておいて、最後はタバコをやめてガムをかむようになりました、ということしかオチはついてないような...
 天使と悪魔の対決をベースにするなら永井豪のデビルマンでも読んで勉強しとけ、というのが率直な感想。
 まあ超能力モノは設定を自然に説明するのが難しいので、いかにマトリックスがよくできていたかを再確認するための映画でしかないなあ。

2005.04.01

アビエイターとホリエモン

 アビエイターを観ました。
 先にここを読んでしまったからかもしれないが、なにしろヒューズとホリエモンのイメージがかぶって仕方なかった。いや容姿じゃなくて、金にモノを言わせて豪遊したり、無謀な事業に手を出したり、傍若無人な振る舞いに周囲が迷惑するところが。
 終盤に、徐々に精神を病んでいく描写になってきたあたりではレイジング・ブルの再来かとスコセッシの演出を期待したが、半端なところで終わられてしまった。ハワード・ヒューズといえば偏屈な老人に落ちていく様をみんな観たいんじゃないのかね。まあ眉間にしわを寄せる表情ばかりが目立ったディカプリオではその演技は荷が重いかもしれん。

 しかしホリエモンの、
> ハワード・ヒューズすげー!感動した。ベンチャー魂も政府の規制に敢然と立ち向かうところも。
 ここはいいとしても、
> それとリーダーとは危機に瀕したときにこそ、勇気ある前向きな決断をしなければいけないことも。
 こんなシーンあったか? 自分に都合のよいところしか観ていないな、さては。